軽めの有酸素運動が尿酸値を下げる

尿酸コントロールに有効な省エネタイプの有酸素運動

ゆっくりとした軽い運動、つまり有酸素運動が肥満解消に役立つことは先に述べたとおりですが、体内の尿酸産生が問題となる痛風や高尿酸血症の人にとって、減量効果とともに見逃せない大きなメリットがもうひとつあります。

それは尿酸値を下げる効果です。運動エネルギーは、エネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)が分解され、ADP(アデノシンニリン酸)に変化する過程で獲得され、エネルギーの「燃えカス」であるプリン体は尿酸として排泄されますが、有酸素運動と無酸素運動ではこのエネルギーを作る過程に大きな違いがあります。
有酸素運動は、パワーは小さいのですが、「ATP→ADP→ATP」…というように、ADPをATPに再合成し、くり返し使うため、プリン体をあまり作り出さず、尿酸値を上昇させません。有酸素運動が「省エネATP再利用型」の運動であるのに対して、無酸素運動は「ATP使い捨て型」。

パワーは爆発的に大きいのですが、「ATP→ADP→プリン体」と、通常より速いスピードでプリン体を作り、どんどん放出するため、筋肉の尿酸が一時的に過剰状態になり、尿酸値が上昇します。このようなことからも、無酸素運動より有酸素運動のほうがよいといえるのです。

継続して行うためには運動の選び方がポイントに

肥満を解消し、尿酸値を下げることを目的にするなら、思い出したようにたまに体を動かすのでは、効果は期待できません。また、運動の効果が現れるまでには、早くても2~3ヶ月はかかります。運動する習慣を日常生活の中に取り込むことが必要です。

運動を継続させるコツは、経済的で心身に負担がかからず、いつでもどこでも1人でできる運動を選ぶことです。ウォーキングなどはもっともおすすめの運動といえるでしょう。もうひとつ、できるだけ決まった時間帯に行うというのも、長続きさせるポイントです。
時間帯を決めておくと、日常生活の中に習慣として組み込まれ、それをしないと1日の区切りがつかないと思うぐらいになります。自分にとって最も適した運動をみつけ、それを習慣化して、体重や尿酸値を上手にコントロールしてください。

各種運動をするときのポイント
ウォーキング
よい運動の条件をすべて満たしています。できるだけ1 回に20~30分以上続けて行うようにしましょう。
スイミング
足腰、特にひざへの負担が少ないのが魅力です。泳げない人は水中を歩くだけでもよい運動になります。ただし、競泳、潜水はおすすめできません。
ジョギング
有酸素運動とはいえ、意外にハードです。医師やスポーツインストラクターの指導を受けながら慎重に行ってください。
サイクリング
交通量の多い道やアップダウンの多い道を避け、自分の体力に応じて楽しみましょう。
テニス・ゴルフ
楽しみながらマイペースで行う分には問題ありませんが、勝負を競うようなプレーのしかたは考えものです。
野球などの団体競技
マイペースが守りにくく、勝敗がストレスになることもあります。毎日のように行えないということを考え合わせても、運動療法向きとはいえないでしょう。
ベンチプレス・ウェイトトレーニング
血圧が一気に上がり、心臓に大きな負担がかかります。血圧の高い人や心臓に不安のある人は禁物です。行うときは、医師に相談してください。

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