夜型の生活は生活習慣の乱れの原因に直結する

夜型の生活を続けると本来の生体リズムが崩れてしまう

現代人の生活はとめどなく「夜型」化しています。夜遅くにまで及ぶ残業の常態化、コンビニやスーパーの24時間営業の定着、ほぼ終日放映のテレビなど、社会環境そのものが夜型化を強めていますから、普通に生活しているだけで、夜型人間になっていく危険性があるともいえます。

このままでは早寝早起きなどという言葉は死語になってしまうかもしれません。それはともかく、夜型の生活は健康に悪影響をおよぼすので注意が必要です。
そもそも人間の体は、昼間起きて活動し、夜は休むようにできています。夜型の生活は、この人間の基本的な生体リズムを破壊することになります。人間の体は、昼間は交感神経が、夜は副交感神経が優位に立つことが知られています。交感神経は体を活発に働かせ、副交感神経は逆に休ませるように作用します。

夜、副交感神経が支配的になると、体がリラックスモードに入り、呼吸が少なくなったり、脈拍が遅くなったりします。それなのに、夜型の人はまだ仕事をしていたり、テレビを見ながら夜食を食べていたりするわけですから、これは心身に大きな負担になります。

神経の切り替えがスムーズにいかず、心身の様々なな不調の原因に

そんな生活が進むと、神経の切り替え自体がうまくいかなくなります。副交感神経が優位に立っていなければならない夜中に交感神経が、逆に交感神経が優位に立っているべき昼間に副交感神経が支配的に働くようになっていきます。そうなると、夜中に目がらんらんと輝き、朝は起きられず、昼間はボーッとするようになってしまいます。そんな状態が長く続くけば、仕事や生活に支障をきたすばかりでなく、心身にたまるストレスは計り知れないものになります。

それがまた神経系の異常に拍車をかけ、さらにはホルモン分泌にも異常をきたし、心身にさまざまな障害を引き起こすことになります。

さらに問題になるのは、肥満です。夜型の生活を続けると、どうしても深夜に飲食をすることになりがちです。内臓の働きの悪い時間帯に飲食をくり返せば、エネルギー代謝が十分に行われませんから、脂肪が蓄積されやすくなります。

こうした夜型生活による悪影響は、さまざまな生活習慣病の引き金になる危険性があります。高尿酸血症・痛風も例外ではありません。
すでに述べてきたように、ストレスも肥満も尿酸値上昇の原因になります。夜型の生活に傾いている人は、尿酸億をコントロールするためにも、できるだけ早く「早寝早起き」の規則正しい生活に切り替えるように心がけましょう。

肥満は成人病の要素を抱えた状態

食事や睡眠など、健康的な生活習慣の確立を

規則正しい生活が

尿酸値を正常範囲内にコントロールし、痛風発作を予防するには、とにかく規則正しい生活習慣を身につけることに尽きます。
食事はもちろん、排便、運動、入浴、睡眠などをきちんと習慣化し、健康の維持、増進に努めましょう。

食事や運動に関してはそれぞれの章を参考にして、問題点の改善を図ってください。そのほかでは次のような点に注意し、規則的でメリハリのある生活習慣を確立するように努力しましょう。
起床時間を一定にする前日の就寝時間が遅くなっても、起床時問は変えずに起きます。睡眠不足は翌日取り戻せば問題ありません。休日は、いつもよりゆっくり寝たいところでしょうが、朝寝坊は最小限にとどめ、生活リズムを崩さないように心がけましょう。

朝食を必ずとる
朝食をとることは規則正しい生活を確立するための根幹となる習慣。朝食抜きは生活習慣の乱れの第一歩です。朝はしっかりと朝食をとるための時間を確保しましょう。朝食抜きは肝臓に悪影響
快便習慣をつける
排便が不規則だと、健康への悪影響は甚大です。規則的な生活習慣が、快便習慣にもつながります。朝のトイレタイムを確立し、すっきり快便を心がけましょう。
昼寝をする
会社勤めなどをしていると、なかなか難しいかもしれませんが、昼食後、15~20分、昼寝をする習慣を身につけましょう。横になるだけでもかまいません。それだけで脳の疲労がとれ、心身ともにリフレッシュできます。ただし、1時間以上の昼寝は夜の睡眠に影響しますから要注意です。昼寝、仮眠でリフレッシュする
仕事や家事の合間に体を動かす
ラジオ体操の真似事、ちょっとしたストレッチ、その場で足踏みなど、なんでもOKです。とにかくこまめに体を動かす習慣をつけましょう。軽めの運動が尿酸値を下げる
ゆっくり入浴する
ふだん、シャワーだけですませている人も、たまには湯船につかりましょう。ゆっくり湯船につかって温いやまれば心身ともに心地よく癒され、シャワーでは得られないリラックス& 安眠効果が期待できます。ただし、飲酒後の入浴は、脳卒中などの重大な疾患を招く原因になりますから要警戒です。半身浴がおすすめです
ぐっすり眠る
1日に7時間前後の睡眠時問を確保するように、起床時間に合わせて早めに入浴、就寝するように努めましょう。

湯船につかるだけで驚きの効果が!

今日、ユニットバスの増加という住宅事情や、生活の多忙さのため、風呂に入らずにシャワーですませる人も増えています。風呂とシャワー、どちらも体を清潔に保って気分をリフレッシュできるのだから、同じようなものに思えます。

でも、風呂にはシャワーでは得られないさまざまな健康効果があるのです。風呂の健康効果は、簡単にいうと次の3つです。

  1. 体を芯から温める温熱効果
  2. 細胞の働きを活発にする水圧効果
  3. 浮力で体が軽くなることによるリラックス効果

これらの効果は、いずれも湯船に張ったお湯に体を沈めることで得られるものばかりです。朝だけ、大忙しでシャワーを浴びて出勤するのではなく、前の晩にゆったりと湯船に身をひたす葺からの入浴習慣を大切にしたほうがいいようです。
ゆっくり体を温めてリラックスすることで、ストレスも癒されますし、高い安眠効果も得られます。眠りにつくのに時間がかかる人は就寝2時間ぐらい前に入浴してから布団に入ると安眠しやくなります。快眠のための入浴法

自分に合ったストレス解消を見つける

ちょっとした気分転換でストレスは解消できる

一般的なストレス解消法といえば、趣味やスポーツに没頭することでしょう。仕事ではない遊びの要素をもったものに夢中になれば、右脳が刺激されて心身のリフレッシュ、ストレス解消に最も効果的です。

しかし、仕事中心の生活を強いられている多くの現代人、特に中高年男性にとって、そうした生活習慣は簡単に実現できるものではありません。
だからこそ、簡単にできる自分なりの気分転換法が必要になります。ストレス解消は、日常のちょっとした心づかいが決め手なのです。次のような方法を参考に、自分に合ったストレス解消法を身につけましょう。

散歩をする
休日は家の中でごろごろするのではなく、ウォーキングシューズを履いて散歩にでかけましょう。近所の公園や商店街を歩くとさわやかな気持ちになります。
自然に親しむ
たまには野山をハイキング。自然の中に身を置くだけで心身ともにリフレッシュ。近所の木陰でも十分に効果があります。
音楽を楽しむ
好きな音楽を心ゆくまで楽しみます。これを機会に、押し入れにしまいこんだフォークギターをとり出し、懐かしのメロディーを弾いてみては?
映画を楽しむ
休日の昼下がりなど、映画館に足を運んだりレンタルビデオを借りてきたりして映画の世界に浸りきります。アクションものやコメディー、ラブストーリーなど、気分に合わせて気楽に選んで。
飲む
アルコールの飲みすぎは禁物。休日は香り豊かなハーブティーで気分をリフレッシュしてみては?
食べる
抗ストレス作用の高いビタミンCが豊富なイチゴや野菜、疲労回復効果の高い豚肉やにんにく、梅干しなどを定期的にとる習慣を。
料理をつくる
たまに料理をすると気分転換になるばかりか、段取りを考えたりすることが脳への刺激になります。男性も休日にぜひトライを。
おしゃべりを楽しむ
家族や親しい友人とワイワイガヤガヤやるだけでストレス解消に。無口は健康の敵です。
体を動かす
ヨガやダンスなどを習えばベストですが、仕事や家事の合間に簡単なストレッチをしたり、その場で足踏みをするだけでOK。頭も体もスカッとします。
創作活動
陶芸や俳句、絵など、何かを創造する活動に没頭すれば、最高のストレス解消に。
動物にふれる
動物の柔らかい毛に触れるだけでいや気持ちが癒されます。条件が許せば、ペットを飼ってみては?
読書
肩のこらないミステリーや恋愛小説など、好みに応じて読書を。絵本を読む大人も増えています。

アロマなんかもおすすめです。

仕事一筋を改め、適度な休養と気分転換の時間をしっかり確保する

職場や家庭の重い責任がストレスの大きな原因に

ストレスに強い弱い、解消するのが上手い下手には大きな個人差があります。同じ職場で、同じように仕事をしているのに、ある人はいつもイキイキ、ある人はストレスに負けて心身ともにボロポロ…などという例はどこにでもあります。

ストレス解消の下手な人ほど、意識的に解消する努力が求められます。一般に痛風・高尿酸血症に悩んでいる人は、職場では管理職などの責任の重い立場に就いている一方、家庭では子供の教育や親の介護など、さまざまな問題を抱えているケースが多いものです。

精神科の専門医の言葉を借りれば、このような人たちは「日々ストレスの海の中でおぼれかかっているような状態」ということになります。

こうした立場にある人が、性格的に真面目で几帳面、仕事一筋で競争心が強く、趣味やスポーツをほとんどしないとしたらどうでしょう。ストレスを上手に解消できないまま、どんどんため込んでいく危険性が高いといわざるをえません。

心身の緊張状態が続くと「臨戦態勢」が解除できない

仕事一筋に真面目に頑張るのは日本人の美徳と指摘する向きもありますが、心身の健康という面からだけみれば、明らかにマイナスです。

ストレスの強い状態を長期間にわたって放置していると、自律神経が緊張したままでリラックスすることができません。つまり、仕事をしているときなどの緊張状態を受けもつ交感神経ばかりが前面に立って、就寝時などリラックスしたときに支配的になる副交感神経になかなか切り替わらない状態が続きます。そうなると、心身はずっと「臨戦態勢」のまま頑張り続けることになります。

その結果どうなるかは、改めて言うまでもないでしょう。体も心も疲れ切ってしまい、回復できない場合はうつ病などの心の病気まで招きかねません。

近年のうつ病の広がりは現代社会における深刻な問題となっています。ストレスがうつ病、さらには自殺の原因にもなり得ることを考えれば、ストレスの問題を安易にはとらえられません。

こうした過剰なストレスの日常化が尿酸値の上昇を招くことも再三にわたって紹介したとおりです。仕事一筋で頑張るばかりではなく、必要な休養をしっかりとるなどで心身をリラックスさせることが不可欠なのです。

男性はストレス解消下手

ストレス解消の上手い下手には大きな個人差がありますが、一般に男性のほうが女性より下手というのが定説のようです。

男性は女性に比べて口数が少ない傾向が指摘できます。おしやべりには悩みごとを言葉にして人に伝えることで、心理的負担を大幅に軽減できるという効果があります。仕事一徹でこれといった趣味ももたず、人間関係といえば仕事上のつき合いのみ、という男性をよく見かけますが、
これではストレスのはけ口がありません。男性も、ストレス解消が上手な女性を見習い、趣味の仲間を作ったり、たまには友人とグチをこぼし合うことで、ストレスをはね返せるだけの心のゆとりをもてるようにしたいものです。

強いストレスで痛風発作の危険は高まる

ストレスにさらされると尿酸の合成が促進

ストレスがどのようなメカニズムで尿酸値を上昇させるのか、詳しいことはまだ明らかにされていませんが、強いストレスが加わったときに尿酸値が上昇することは、さまざまな調査で明らかになっています。

現代人の大敵、ストレスは、尿酸値にも悪影響を与えるのです。また、これも確たるデータがあるわけではありませんが、痛風発作は強いストレスがかかったときに起こる確率が高いことも多くの専門医たちが確認しています。過重なストレスを受けると、心身が緊張状態を強いられます。これは一種の緊急事態、長引けば生存の危機でもありますから、体はスクランブル態勢をとってさまざまな対抗策を打ち出します。

体内のエネルギーを激しく燃やすのもそのひとつです。体内のエネルギー燃焼が高まることは、つまりプリン体の代謝が活発になることですから、尿酸の合成も促進され、尿酸値は上昇します。強いストレスが長期にわたって続くと、精神、神経障害を招く危険性が高まります。

そうなると、心身にさまざまな不調が現れてくる場合があります。自律神経に障害が起こり、異常な発汗があったり、排尿などがうまくいかなくなることもあります。そうなると、尿酸の排泄も滞ってしまいますから、尿酸値は上昇します。尿酸値を正常範囲内に保つためには、ストレスを上手にコントロールすることが不可欠なのです。

前向きなストレスなら心身の負担は少ないが

ストレスといっても、精神的な緊張を全面的に悪者と決めつけるのは間違いですし、第一、ストレスのない生活などありえません。

簡単な話、好きなスポーツや趣味に打ちんでいてさえ、次はもっとうまくできるように頑張らなければ、と思うこと自体が、すでにストレスともいえるのです。
しかし、こうした前向きなストレスは心身への負担にはなりませんし、逆に別のストレスを吹き飛ばしてくれる効果があります。

問題は仕事や家庭内のトラブル、人間関係の悩みなど、心身に負担になるストレスをいかに軽減できるかです。厚生労働省などの調査でも、日常的に強いストレスを抱えている人は成人の半数以上に上るといわれます。特に働く都市住民にその傾向が強く、約80%が過重なストレスを感じているという調査結果もあるほどです。
現代人のストレス

よく言われることですが、職場では中間管理職で重い責任に神経をすり減らし、家庭では子供の教育などに悩んでいたりすれば、ストレスは複合して大きくなるばかりです。少しずつでも解消していかないと、取り返しのつかないことにもなりかねません。尿酸値をコントロールするためにも、日常的なストレス解消に努めましょう。

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強いストレスは、うつ病などの心の病気を引き起こす原因になります。W H O (世界保健機関)の調査によると、うつ病の患者数は各国の人口の3 ~ 5 % と推定されています。これを日本に当てはめると、3 6 0 万~ 6 0 0万人となりますが、実際は潜在患者を含めると、この何倍にもなると多くの専門医は推測しています。

ストレスが原因の心の病気は現代人に広がる

強いストレスは、うつ病などの心の病気を引き起こす原因になります。WHO(世界保健機関)の調査によると、うつ病の患者数は各国の人口の3~5% と推定されています。これを日本に当てはめると、360万~600万人となりますが、実際は潜在患者を含めると、この何倍にもなると多くの専門医は推測しています。

うつ病など心の病気は日常生活に支障をきたすばかりか、最悪の場合は自殺の原因にもなります。日本では98年以降、8年連続して自殺者が年間3万人を突破していて、人口当たりの自殺による死亡率は先進国中で最多です。尿酸値の上昇だけでなく、心の病気を防ぐためにも、ストレス解消に努めましょう。自殺の予防はこちら

こまめな水分補給で尿酸を排泄

尿酸値が高い人は尿量を1日2リットルに

尿酸は尿とともに体外に排泄されますから、尿の量が減ると尿酸の排泄量が落ち、尿酸値の上昇を招きます。尿酸値の高い人は、一定量の尿量を維持するために、こまめに水分補給を心がけることが大切です。

尿量が増えれば尿といっしょに排泄される尿酸量が増えるのと同時に、尿の濃度が薄くなることで水溶性の尿酸が尿内に溶け出す量も増え、一石二鳥の効果が期待できます。尿酸は血液中から腎臓を経由して尿中に溶け出して排泄されますから、水分を十分にとると、腎臓内への尿酸の蓄積も防ぐことができ、尿路結石や腎障害を予防する効果も高まります。

では、どのくらいの水分補給を心がければいいのでしょうか。1日にとる水分量は、排泄する尿量から逆算して決めていきます。一般に成人の尿量は、1日に0.8~1.2リットルほどです。体格や体質、生活習慣などによって個人差がありますが、高尿酸血症の人や痛風発作を起こした経験のある人は、1日2リットル以上の尿量を目標にするといいでしょう。
2リットル以上の水を飲む習慣が大切

水やお茶の摂取量は1日最低1.5リットル

1日に2 リットルの尿を出すためには、同量以上の水分補給が必要になります。といっても、水分は水やお茶以外に食事からも補給されますので、1日2リットルの水分補給が必要というわけではありません。それでも1日に最低1.5リットルの水分をとるように心がけたいものです。
水分補給が大切と聞いて、自分はビールや焼酎の水割を毎日たくさん飲んでいるので、十分に足りていると思う人が少なからずいます。
でも、これは水分補給にはなりません。確かにアルコールには強い利尿作用があり、大量に飲めば尿量は増えますが、アルコール自体に尿酸を増加させる作用がありますから、尿酸の排泄にはつながらず、さらに尿酸値を上昇させるだけです。

また、強い利尿作用のせいで、体内の必要な水分までも尿として排泄してしまいます。これでは、水分補給にならないどころか、逆に脱水症状を引き起こしかねません。水分補給をするには、水や緑茶、麦茶、ウーロン茶などのほか、無糖の紅茶などがおすすめです。ジュース類は100% のものでも糖分の過剰摂取につながりますから、避けたほうが賢明です。
水分摂取には活泉水がおすすめです。

のどの渇きにかかわらず水分補給を習慣化する

のどの渇きを感じたときに水を飲むのは自然なことですから簡単にできますが、1日に最低1.5リットルの水分補給となると、のどが渇いていないときでも水を飲まないと達成できません。大した苦痛でもないと思う人が多いでしょうが、1日だけならともかく、実際の生活では、そう簡単にいくものではありません。

必要を感じないため飲むことを忘れ、水分補給の大切さもどこかへ飛んでいってしまうのが通常のパターンです。そこで、水分補給をするタイミングを、次のように日常生活の中で習慣化する方法が有効です。

朝の起床時
失われた水分を、朝一番に補うため、起床したらすぐにコップ1~2杯の水を飲む習慣を。
食事中
食事中だけでなく、食前、食後に水やお茶を飲むのも効果的な水分補給に。
ウォーキングなどの運動の最中
運動の前後、最中は水分補給が大切。運動を行うときは水を携帯し、汗をかく、かかないに関係なく、こまめに補給を。
入浴の前後
入浴による大量の発汗で失われる水分を、前後に補給します。ただし、入浴後のど一ルは不可。
就寝前
就寝中の発汗などに備えて、寝る前には必ず水分補給を。
夜、目が覚めたとき
夜中に目が覚めてトイレに行った後なども水分補給をすると効果的。

高エネルギー、高プリン体食品のつまみは避ける

ビール+高プリン体食品では尿酸値が急上昇の危険性も

高尿酸血症の人はできれば禁酒したほうがいいのですが、適量を守って飲酒する場合でも、つまみの内容には注意しなければなりません。

ひと昔前と違い、痛風・高尿酸血症の治療で、プリン体の多い食品(高プリン体食品)を徹底的に排除する食事療法は「時代遅れ」とされるようになってきています。食事など体外から摂取するプリン体は、尿酸値の上昇に直接的には結びつかないことがわかってきたからです。
そうしたことから最近では、プリン体を気にするよりも、さまざまな食品をバランスよくとることのほうが大切とされています。しかし、だからといって、高プリン体食品を無制限にとってもいいとうことにはなりません。高プリン体食品を一度にたくさんとれば、体内の尿酸量は確実に増加します。ましてプリン体含有量の多いビールを大量に飲んだうえに、高プリン体食品をたくさん食べれば、それこそダブルパンチです。尿酸値は急上昇する危険性があります。

高プリン体、高エネルギー食品は避け、野菜や海藻類をたっぷりとる

皮肉なことに、酒の肴に合う食品にはプリン体をたっぷり含むものがうまみ多くなつています。プリン体は旨味のもとでもありますから、酒の肴に多いのは当然かもしれませんが、今後は居酒屋などで注文するときに気をつけるようにしたいものです。同時に、酒の肴には脂肪たっぷりの高エネルギー食品も多いので、その点にも注意が必要です。プリン体が多いつまみの代表的なものを挙げると、レバーをはじめとする焼き鳥、モツの煮込み、あんこうの肝、白子、いわしやあじなどの青背魚、いくらやたらこなどの魚卵類、まぐろの大トロやかつおなどとなります。

いずれも酒の肴として人気が高く、ごく普通に食べられているものばかりです。こうしたものを全面的に控える必要はありませんが、できるだけ避けて一度に食べる量を減らすなどの工夫をするようにしましょう。

逆に、低エネルギーでプリン体の心配も少ないメニューを挙げると、野菜のサラダや煮物、海藻の酢の物やサラダ、きのこ類の煮物や蒸し物、豆腐や納豆などの大豆製品、白身魚の刺し身などになります。野菜サラダで酒か、などと文句のひとつも言いたくなる人もいるでしょうが、健康を考えて、少しずつ慣らしていくように努力しましょう。習慣は時間をかければ変えることができます。

ビールは体内の老廃物を流してくれるのか?

酒にまつわる俗説のひとつに「ビールは体内の老廃物や毒素を尿といっしょに流し出してくれるから、健康にいい」という説があります。
しかし、これは俗説も俗説、まったくのデタラメです。ビールを飲んで尿が多く出るのは、ビールの利尿作用が強いからで、飲んだど一ルの水分はもちろん、もともと体内にあった水分までも尿して流し出してしまいます。そのせいで、体が脱水症状になることがあります。

大量飲酒をすると、夜中にのどが渇いて目が覚めることがあるのはそのためです。そうかといって、尿といっしょに老廃物や毒素が流し出されるわけではありません。ビールは飲めば飲むほど脱水症状が進み、アルコールの害毒が全身にばらまかれるだけです。

ついつい飲み過ぎてしまう人の節酒方法はコレ!

全面禁酒する必要はないが、できるだけ節酒を心がける

健康診断で尿酸値が高いという結果が出て、医師からアルコールを控えるように言われても、酒好きな人にとっては簡単なことではありません。

むしろ生きがいを奪われる思いで、途方に暮れてしまう人も多いことでしょう。でも、ほかの差し迫った疾患、たとえば重度の糖尿病や心臓病、脳卒中などの患者に比べれば、そんなに急激に「全面禁酒」を考えなくてもよいのは救いです。

適量を守っていれば、よほどの重症で、医師から全面禁酒を宣告されているのでない限り、問題はないでしょう。しかし、酒好きの人にとって、適量を守るのは至難のワザともいえます。よほど気をつけていても、ついまうケースが多いのではないでしょうか。
そんな人は次のような方法で、酒の適量を守るように心がけましょう。大好きな酒を制限しなければならないと嘆いてばかりいるのではなく、これも健康を取り戻すために行う生活改善の一環で、むしろいい機会と前向きにとらえ、節酒に真剣に取り組みましょう。

アルコールの害を減らす飲み方の工夫5つのポイント

  1. 空腹時には飲まない
    空腹時は体が一種の飢餓状態にありますから、なにをとってもおいしく感じられます。酒も例外ではなく、「すきっ腹に冷や酒を流し込むのがつう通の飲み方」などといわれます。これでは量が進んでしまうばかりです。また、空腹時は体が栄養分をできコールの害が通常より大きくなることが懸念されます。空腹時は飲酒を避けるのと同時に、飲む前には最低でもチーズや牛乳、バナナなどをとっておくようにしましょう。
  2. 食べながら飲む
    酒は空腹のまま飲み続けると、吸収率がアップし、尿酸の産生を高めます。飲むときは高たんばく・低脂肪のつまみをとるようにしましょう
  3. 水を飲みながら飲む
    大きな器に水を用意しておいて、酒を飲んだら、すぐに同量の水を飲むようにします。飲酒によって尿量が増えることで起こる脱水症状が防げるほか、飲みすぎや悪酔いの防止になります。ただし、酔いの回りが遅くなるため、いつもより飲みすぎてしまう人もいますから要注意。
  4. ゆっくり飲む
    ピッチの早い飲酒は肝臓や胃腸に大きな負担となります。尿酸値を急上昇させないためにも、飲むときは極力ゆっくりを心がけましょう。
  5. 強い酒は薄めて飲む
    アルコール濃度の高い酒を飲むと、体は短時間に多くのアルコールを吸収することになり、体への負担が大きくなります。水やお湯で割って飲む習慣をつけましょう。ビールなど炭酸入りの酒も吸収が早いので注意が必要です。
各種アルコールのエネルギー量からみた適量
  • 日本酒 1合(180ml)185kcal
  • ビール 中ビン1本(500ml)200kcal
  • ウィスキー ダブル1.5杯(90ml)213kcal
  • ワイン グラス2杯弱(200ml)175kcal
  • 焼酎 グラス1杯(150ml)219kcal
エネルギー量からみたアルコールの適量

純粋なアルコール量から算出した酒の適量はとは別にエネルギー量からみた適量もあります。これは、アルコールでとるエネルギーの許容限度は1日の総摂取エネルギーの1割以下という目安に基づいたものです。たいアルコールのエネルギーは、体内ですぐに代謝されて熱に変わる性質があるため「工ンプテイーカロリー」などといわれますが、実はそのエネルギー量は高く、飲みすぎるとエネルギーの過剰摂取につながります。

1日の総摂取エネルギーの1割以下に抑えておけば、肥満や生活習慣病を心配することなく、ホロ酔いを楽しむことができます。上に、主なアルコールのエネルギー量からみた適量を示したので、参考にしてください。

適量をしっかり守り週に2日連続の休肝日

純アルコールで20グラムが基準、日本酒1合、ビールなら中瓶1本

酒は適量を守って飲むことが大切と、それこそ耳にタコができるくらい聞かされている人も多いことでしょう。

では、アルコールの本当の適量とは、一体どのくらいなのでしょうか。アルコールの適量は、1日に「純アルコールにして約20グラム」と、科学的に割り出されています。

これは、肝臓が約3時間で分解・処理できる量に当たります。もちろん、肝臓のアルコール処理能力には大きな個人差がありますから、この数値が万人に当てはまるわけではありません。

あくまでも平均の数値ということになります。この量の範囲内であれば、たとえば夜の9時に飲み終わると、就寝時処理は終わっている計算になります。これなら肝臓は余裕をもってアルコール処理ができ、就寝中や翌日までフル稼働しなければならないという事態は確実に避けることができます。
飲酒を夜9時までにすることで不快な二日酔いが予防できる
では、「純アルコールにして約20グラム」という量は、実際にはどのくらいになるのでしょうか。各種のアルコールに当てはめると、それぞれ次のような量が「適量」として算出されます。

  • 日本酒/1合
  • ビール/中瓶1本
  • ウィスキー/ダブル1杯
  • ワイン/グラス2杯
  • 焼酎(25度)/コップ2分の1杯弱

週に2日連続の休肝日が肝臓を健康に保つ

これらの量は、よほど酒に弱い人といえるかもしれません。酒豪タイプの人にとっては、まさに「なめる程度」の量といったところではないでしょうか。

しかし、いずれも肝臓が3時間で分解・処理できるアルコール量から計算したものですから、否定したり、無視したりすることはできません。

たとえ酒豪タイプで、自分の肝臓のアルコール分解能力はケタが違うんだという人でも、この量を守っていれば、アルコールに関する限り、痛風をはじめとする生活習慣病の心配はまずないといえます。

アルコールの適量が思った以上に少ないことに加え、のんべえ諸氏にはさらに厳しい追い打ちが待っています。「休肝日」です。休肝日とはご存じのとおり、アルコール類をまったく飲まないで、肝臓を休める日のことです。現在の医続してとるのが望ましいとされています。量を大幅に制限された上に、2日間にもわたる断酒とはという嘆きの声が聞こえてきそうですが、あくまでも科学的根拠に基づいたものですから、しかたがありません。
むしろ、たとえば日本酒に換算して5合、1升と飲んだときのことを想像してみてください。肝臓のアルコール処理能力は平均して1合で3時間ですから、5合で15時間、1升では30時間にもなります。

肝臓は「物言わぬ臓器」と呼ばれ、働き者で知られています。それだけに日ごろから大切に扱っていないと、気づいたときには取り返しのつかない障害を負っていることも珍しくありません。適量と2日連続の休肝日は、肝臓を健康に保つための条件なのです。ぜひ守るように心がけましょう。

運動後のビールは要注意

仲間とスポーツを楽しみ、心地よく汗を流した後、生ビールをクイグイと流し込むのが生きがいという人がたくさんいます。しかし、この飲み方は、尿酸値を急上昇させることがわかっていますから要注意です。スポーツなどで運動をしてエネルギーを燃やした後の空腹状態は、体にとっては一種のきが飢餓状態といえます。脳は、このままでは生存の危機だから、摂取した飲食物はできる限り吸収しろという指示を発しています。そこヘビールを流し込んだら、体は最大限に吸収しようとし、その結果、ふだん飲むヒールよりもアルコール分の吸収が高まり、尿酸値の急上昇につながるわけです。スポーツのあとは、水や麦茶などで十分な水分補給をするように心がけましょう。
悪酔い、二日酔いを避ける水の飲み方

アルコールは尿酸値を上昇させ、痛風発作の引き金に

適量を守ればお酒は健康効果がある

酒は昔から百薬の長といわれ、心身に大きな健康効果をもたらします。適度な飲酒は、食欲の増進、血行の促進、血圧の正常化、心身の疲労回復、ストレス解消など、実にさまざまな効果をもたらすことが医学的にも証明されています。

しかし、アルコールには、それとはまったく逆の面があります。多くの人が、深酒をしてひどい二日酔いに苦しんだ体験をしているように、アルコールは適量を超えると、体にとっては害以外の何ものでもありません。それだけに、適量を超えた飲酒を長期間にわたって続けていると、アルコールの害は全身に及び、大切な臓器などに深刻な障害を引き起こします。
お酒は「百薬の長」か?[本当]

大量の飲酒は肝臓以外にもさまざまな臓器に障害を起こす

アルコールによる健康障害の主な例として、まずアルコールを分解する臓器である肝臓の障害が挙げられます。過度のアルコールが連続して体内に入ると、肝臓の分解・処理能力を超えてしまいます。そうなると肝臓そのものが疲れきり、機能低下を起こしてしまいます。
症状が進むと、たとえば、脂肪肝から慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと移行する危険性があります。そのほかアルコールは、新たな国民病といわれるほど患者が急増している糖尿病を引き起こす危険因子になったり、脳や腎臓に障害を起こす原因になったりします。
依存症になって、正常な日常生活が送れなくなる場合もあります。過度の飲酒は絶対に避けるようにしましょう。
2週間の禁酒が脂肪値を半分に

アルコールは尿酸排泄を抑制痛風発作は飲酒の翌日に多い

アルコールは、尿酸値を上昇させる作用もあります。痛風患者は美食家に多いといわれますが、同時に大酒家に多いのも事実です。
美食に酒はつきものといったところでしょうが、実際、痛風発作は、大量の飲酒をした翌日に起こることが多くなっています。では、なぜアルコールは尿酸値を上昇させるのでしょうか。

そもそもアルコールには、尿酸のもとになる物質(ATP)を分解する作用があり、体内に入っただけで尿酸の産生を促進します。また、アルコールが体内で分解されてできる乳酸などの物質が、腎臓の機能に影響を与え、尿酸の排泄にブレーキがかかってしまうこともわかっています。
尿酸値の高い人は絶対に禁酒しなければならないというわけではありませんが、なるべく控えるに越しことはありません。飲む場合も、適量を守り、週に2日の「休肝日」を設けるようにしましょう。
日本人が肝臓の心配をせずに飲める量は日本酒換算で1日2合以内というのは常に頭に入れておくべきでしょう。

プリン体の少ない焼酎でも中性脂肪を上昇させる

酒にはさまざまな俗説や迷信がつきまとっています。なかでもよく耳にするのが、「焼酎はプリン体が少ないから、尿酸値を上げない」というもの。
しかし、この説には科学的根拠は全くありません。確かに焼酎には、ほとんどプリン体が含まれていません。あらゆるアルコールの中で、含有量は最低です。しかし、だからといって尿酸値を上げないかというと、事実は逆です。
アルコールは体内に入ると、尿酸のもとになる物質(ATP ) の分解を促進し、尿酸をどんどんつくり出します。
これはアルコールという成分の働きであって、飲んでいるアルコールにプリン体が含まれているかどうかは関係ありません。焼酎でも適量を超えて飲みすぎれば、尿酸値を上昇させますから要注意です。