2017年 5月 の投稿一覧

プリン体の多い食品 だけ減らしても意味はない

プリン体の多い食品

プリン体の多い食品 だけ減らしても意味はないことを覚えておいてほしいと思います。たとえば、コレステロールの問題などがクローズアップされるようになって以来、卵を敬遠する風潮が見受けられますが、卵は体に必要な栄養素をバランスよく兼ね備えた食品です。

プリン体の多い食品 最近は、プリン体の摂取制限により合併症の予防と治療に重点

現在、日本の痛風患者は約60万人、尿酸値が高めの痛風予備軍にいたっては500~600万人にも達すると推定されています。痛風という病気が他人事ではなくなつた昨今では、「プリン体」という言葉もすっかり耳になじみ、プリン体をカットしたビールが売り出されるなど、プリン体への関心は高まる一方です。

プリン体は体の中で尿酸に変化する物質です。このことから、「尿酸値を上げる食べもの=プリン体の多い食品」と考えられ、尿酸値が高い人の食事では、高プリン体の食品を極力排除することが第一とされていました。

ところが、尿酸代謝の研究が進んだ最近では、ふだんの食生活でプリン体の制限に重点が置かれるようなことは少なくなり、摂取エネルギーを抑えて適正体重を維持する、塩分を控える、栄養バランスをとるといったように、むしろ合併症の予防と治療に主眼を置いた食事療法が基本にてなっています。尿酸値が高い状態を放置しておくと、糖尿病、高血圧、高脂血症などを併発するリスクが高まるからです。

食品のプリン体が及ぼす尿酸値への影響はごくわずか

では、なぜプリン体の制限が食事療法の主流からはずれてきたのかというと、理由としては次のようなことがあげられます。

  1. 食事に由来するプリン体の量より、体内の代謝によって産生・増加するプリン体の量のほうがはるかに多いことが明らかになった
  2. 食事でとるプリン体の一部は腸管内で細菌分解されて消えてしまい、その摂取が全部そのまま尿酸値の上昇に結びつかないことが明らかになった
  3. 尿酸のコントロールに有効な薬が数多く開発された

つまり、食品に含まれるプリン体で左右される体内の尿酸はごくわずかで、食事でのプリン体摂取を徹底的に制限しても尿酸値は10~20% ほどの低下しか期待できず、薬の力を借りたほうが大きな効果が得られるというわけです。

高プリンタ食を敬遠しすぎると栄養バランスを崩す場合も

もちろん、激しい痛風発作を起こしているようなときは、今でも食事でのプリン体摂取を控えるように指示されます。しかし、プリン体を多く含む食品には、良質たんばく質、各種ビタミン、ミネラルなどの供給源となるものがたくさんあります。

尿酸値の高い人にとって高プリン体食品は好ましいとはいいかねますが、必要以上に恐れ、遠ざけていると、「尿酸値」のために体に必要な栄養素まで排除してしまうことにもなりかねません。また、かつおぶしや煮干しなどに多いことからもわかるように、プリうン体は食品の「旨味のもと」にもなっています。そのため、プリン体を制限しすぎると、文字どおり食事が味けないものになってしまいます。これではせっかくの食事療法も長続きしません。

高尿酸血症とプリン体との関係をしっかり理解し、プリン体の多い食品に気をつけながら、全般的な食生活の改善に努めることが何より大切なことといえるでしょう。

食事の質をあげるためには1日に卵1個

コレステロールの問題などがクローズアップされるようになって以来、卵を敬遠する風潮が見受けられますが、卵は体に必要な栄養素をバランスよく兼ね備えた食品です。

物価の優等生といわれるように、価格も安定していますし、利用範囲が広いのも卵の魅力のひとつです。医師から特に制限されているのでない限り、1日1個は卵を食べるようにしたいもの。こうすることによって、食事全体の質がぐんとアップします。

1日に1 、2個程度ならコレステロールのとりすぎにつながることはないと考えられていますが、それでも気になるなら卵白だけを利用し、スープ、炒めもの、蒸しものなどにして食べるとよいでしょう。
1日1個のポーチドエッグ

食生活の改善

腹八分目 食事 量を習慣化する

腹八分目 食事

腹八分目 食事 量を習慣化するのがいいでしょう。おいしいものはだれでもつい食べすぎてしまうものですが、痛風発作で泣きたくないなら、ぐっと我慢です。どんな場合も「ほどほど」を守る節度を持つことが肥満を防ぎ、尿酸値をコントロールする秘訣といっていいでしょう。

腹八分目 朝食、昼食は そして夕食は「腹七分目」が理想

運動などで消費する以上に食事でエネルギーを摂取すると、余分なエネルギーがどんどん脂肪に作り変えられ、皮下に蓄積されて、肥満を招きます。

おいしいものはだれでもつい食べすぎてしまうものですが、痛風発作で泣きたくないなら、ぐっと我慢です。どんな場合も「ほどほど」を守る節度を持つことが肥満を防ぎ、尿酸値をコントロールする秘訣といっていいでしょう。

では、「ほどほど」の量とはどのくらいかというと、昔から「腹八分目」という言葉がありますが、これから活動するためのエネルギーが必要な朝食、昼食については、まさにこれが「ほどほど」の量です。「腹八分目」といわれてもピンとこない人は、もうちょつと食べたいな、ちょっと物足りないな、くらいの量だと思ってください。

あとは寝るだけの夕食は、できれば「腹七分目」くらいにしておくのがよいでしょう。夕食を食べる時間がかなり遅くなる人は「腹六分目」が理想です。

間食の菓子類や飲み物はせっかくの「腹八分目」を台無しにしてしまう

大食のくり返しが肥満に直結することはいうまでもないことですが、なかには「そんなにご飯は食べていないのに太る」「食事の量を減らしているのにやせられない」という人もいます。

そんな人の食生活を見てみると、大半に間食の習慣がみられます。口が寂しくなるとキャラメルを口に放り込み、3時にはケーキをペロリとたいらげ、のどの渇きはジュースや炭酸飲料です。 一般に間食として食べられている菓子類は、高エネルギーです。さわやかさが身上の清涼飲料水や缶コーヒーにも、想像以上のエネルギーが含まれています。

間食も1日の摂取エネルギーの範囲内で食べれば問題ないのですが、ほとんどの人は間食の分がエネルギーオーバーになっています。

食事を腹八分目にしても、これでは意味がありません。身のまわりに菓子類があれば、つい手をのばしてしまうものです。買い物に出るたびに、ついでのように菓子類を買う習慣がある人は、改めます。

コーヒー、紅茶はできるだけノンシュガーで飲むようにし、小腹がすいたときは栄養補給源ともなる果物や牛乳、乳製品などをとるようにしたいものです。ただし、これらもとりすぎは禁物です。中性脂肪を作る働きの強い果糖を多く含む果物の摂取量には、特に注意してください。

腹八分目で満足感を得るには

  • 低エネルギ食品で料理にボリュームを出す
  • ほどほどに歯ごたえのある仕上がりにする
  • 雑炊やおかゆなどにして主食のカサを増やす
  • 魚介類や肉類はできるだけ骨付き、殻付きの料理にする
  • ひと皿盛りにしないでできるだけ多くの器に盛り分ける
  • 大きめの器に盛りつける

お菓子・飲料のエネルギー

  • カステラ(1切れ)110kcal
  • 大福餅(1個)120kcal
  • 練りようかん(1切れ)120kcal
  • 塩せんべい(大1枚)60kcal
  • ショートケーキ(1個)300kcal
  • シュークリーム(1個)160kcal
  • キャラメル(1粒)20kcal
  • スポーツ飲料(1缶/350ml)100kcal
  • コーヒー飲料・加糖(1缶/250ml)160kcal

どうしても甘いものがやめられない場合

「甘い菓子類は、食べないほうがいいのはわかっているけど、どうしてもやめられない!」という人は、食べ方を工夫してみましょう。
ひとロ食べたらお茶を飲み、またひと口食べたらお茶を飲むというように、お茶を飲みながらゆっくりと味わって食べるようにすると、ひと口ごとの甘みが新鮮に感じられ、少量でも満足できます。
また、同じ食べるなら、洋菓子より和菓子を。揚げまんじゅう、カステラなど一部例外はありますが、和菓子は脂質を含まないものが多く、洋菓子に比べれば一般的に低エネルギーです。

ただ、甘くなければ安心かというとそうでもありません。せんべいなども、意外と高力ロリーですから要注意です。

食生活の改善

しっかり噛む 噛むことで肥満を防げる

しっかり噛む

しっかり噛む 噛むことで肥満を防げます。早食いは食べ過ぎのもと、食べ過ぎは肥満の原因に直結しています。

しっかり噛む 早食いは食べ過ぎのもと、食べ過ぎは肥満の原因に

食事をして満腹を感じるのは、胃ではなく、脳の視床下部にある満腹中枢です。食べものが体内に入ると血糖値が上昇し、これが満腹中枢を刺激して、「もう十分に食べたからこれ以上食べなくてよい」という指令を出すのですが、「満腹」の指令が出されるのは食べ始めてから20分くらいたったころです。

その時点で血糖値が最も高くなるからです。ところが、どうでしょう。あわただしい出勤前の朝食は5分で胃袋へ流し込み、昼はめん類や井ものをガッガツかき込む…こんな味覚や食感を十分に味わう余裕もない食事をしていると、満腹中枢が反応する前に食べすぎてしまいます。
早い速度で短時間に食べる→どんどん食べる→胃の許容量が大きくなて大食いになる、と肥満への道をまっしぐらに歩むことになるわけです。

ゆっくり食べることは尿酸値上昇の抑制に有効

早食いは何の自慢にもなりません。肥満を招くばかりか、ろくに噛まないから胃への負担も大きくなり、消化不良の原因にもなります。
このような消化器症状が慢性化すれば、それがストレスとなり、血圧などにも悪影響を及ぼします。さらに、早食いは尿酸値も上昇させることがわかっています。

短時間に大量のエネルギーが体内に入ると細胞のエネルギーの消耗が激しくなり、その結果として尿酸が作られやすくなり、尿酸値を上げるのです。食事時間は最低でも1食に20分はかけてゆっくり味わって食べましょう。
ゆっくりと味わいながら食べるようにすると、少量で満腹中枢が働き、実際に食べた量よりも満足感が得られます。家族や友人などと会話を楽しみながら食べるというのも、時間をかけて食べるためのよい方法です。

 

ながら食いも食べ過ぎになりやすい

早食いとともに、食べ方ではもうひとつ「ながら食い」も問題になります。テレビを見ながら、あるいは新聞や雑誌を読みながら食べると、食事が味けないものになるばかりか、早食いと同じようにやはり満腹を感じにくく、食べすぎにつながりやすいものです。テレビを見ながらお菓子を食べているといつの間にか全部食べていることがあるのはこのせいです。

早食いやながら食いが習慣化している人は、料理を味わい食事を楽しむという基本的な姿勢を見直す必要があります。

無駄食いを防ぐ買い物テクニック

おなかがすいているときに食料品の買い物に行くと、どれもこれもおいしそうに見え、あれも食べたい、これも食べたいと必要以上に買ってしまいがち。
そして、いったん買ってしまったら、ついつい食べてしまうものです。食料品の買い物は、なるべく空腹時を避けましょう。また、チーズやハム、レトルト食品、冷凍食品のような手軽に食べられる食品が安く売られていると、「保存もきくことだし、何かのときに」と買いだめしたくなる人も少なくないと思います。
なければないですむものですが、キッチン周りにこのような食品があると、寝る前などについ食べてしまう恐れがあります。特売につられて食品のストックを増やさないようにしたいものです。

早食いなどの長い習慣を変えるのはとても大変で努力が必要です。たとえば、食前に食物繊維たっぷりのサルバチアなどを口にするのもひとつの方法です。
食事の前に食べれば食事中に食物繊維がお腹の中で膨らんできて満腹感を得ることができます。

よく噛んで食べることは脳の若返りにも効果的です。

私の「 よく噛む ダイエット 」効果 体験談

食生活の改善