腎臓と尿酸値は密接な関係にある

腎臓は複雑な仕組みで尿酸を排出している

腎臓は、その最も重要な働きである血液のろ過においても、実に複雑な仕事を成し遂げています。たとえば、尿をつくる場合でも、最初は血液をろ過して「原尿」と呼ばれるものをつくり、それを尿細管に送り出します。原尿は尿細管を通る過程でもう一度、必要な成分が再吸収されます。

腎臓は尿をつくる以外にも、血圧を維持・調整するホルモン、骨髄に働いて赤血球をつくり出すホルモンなどを、自らの臓器の中で血液中に分泌しています。

尿酸もこれと同じで、腎臓の糸球たい体でろ過された後、すぐに尿として排泄されるのではなく、再度、尿細管で吸収されます。その後、尿細管を通過しながら再吸収をくり返し、体外に排泄されていきます。排泄される尿酸は、腎臓で処理される尿の10%程度と考えられています。

腎臓がしっかり働かないと尿酸値は上昇してしまう

腎臓には1 日に約1400リットルの血液が流れ込みます。これはドラム缶5本分に相当し、心臓から送り出される全血液量の約20% にあたります。

血液の流出入量を臓器の重量あたりでみると、肝臓の約5倍、脳の約8倍にもなり、全臓器の中で最多となっています。腎臓にはさまざまな重要な働きがありますが、最も大切なものは血液中の不要な老廃物などを捨て、必要な成分を取り戻すこと。
これにより血液も含めた全身の体液が、常に一定のバランスを保つことができます。血液をろ過して、尿をつくり、体内の老廃物である尿酸を尿とともに排泄する働きも、腎臓のそうした働きの一環です。

このようにして、人間の体内でつくられる尿酸の大半は、腎臓を経て排泄されます。ですから、腎臓の働きが低下すれば尿酸値は上昇し、「尿酸排泄低下型」の高尿酸血症を招くことになるのです。

腎臓がつくり上げたろ過と再吸収、排泄というメカニズムは驚くほど複雑で、現代医学もまだその全容を解明できていません。また、エネルギーの燃えカスであり、体にとって害でしかない尿酸がなぜ再吸収されるのかもわかっていません。

いずれにしても、腎臓がしっかり働かなければ、体内の余分な尿酸は排泄されません。排泄されなかった尿酸がどんどんたまり、高尿酸血症、痛風の危険性を高めることは言うまでもありません。

細かく枝分かれした腎動脈が200万個の糸球体を形成

腎臓の形や位置は背中にそらまめの形をしています左右どちらの腎臓からも約30cmの尿ぼ菅が伸びていて、膀胱につながり、尿を運んでいます。
腎臓に入った動脈(腎動脈)は細かく枝分かれして毛細血管になり、それが糸くずを丸めたような糸玉状になって「糸球体」を形成しています。
1個の糸球体からは1 本の尿細管が出ていて、この1セットを「ネフロン」と呼びます。これが血液をろ過して尿をつくる最小単位で、片方の腎臓だけで約100万個のネフロンがあります。このネフロンによる血液のろ過によつて残された不必要な物質は、尿管から膀胱へ運ばれ、再利用できるものは血液中へと再び戻されます。

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