痛風 60万人 患者数 がいる(予備軍含めて)

痛風 60万人 患者数 がいる(予備軍含めて)

痛風 600万人 患者数 がいる(予備軍含めて) 生活習慣病です。現在の日本人の痛風患者は約16万人ほどとされています。高度経済成長が始まる1960年代以降、急激に増加してきたわけです。

患者数は 痛風 60万人以上、若者にも急増中

痛風・高尿酸血症の患者・予備軍が急激に増加しています。厚生労働省の調査では、現在の日本人の痛風患者は約16万人ほどとされています。

しかし、これは実態とは大きくかけ離れており、正確な統計はないものの、実際の痛風患者数は30~60万人以上、尿酸値の高い高尿酸血症の人(痛風予備軍)まで含めると、その数は600万人前後にも上るとみられています。

さらに驚くべきは、患者・予備軍の若年齢化です。かつては痛風というと、40代、50代のでっぷり太ったおじさんがなるものというイメージが強かったのですが、最近では若年齢化が急激に進み、初めて痛風になる年齢ではなんと30代が最も多くなっています。
しかも、20代の患者も増え続けており、痛風は若いうちから気をつけなければならない病気となっています。「痛風はおじさんの病気だから関係ない」などと安心してはいられないのです。

歴史上の有名人たちは痛風に泣かされていた

痛風はその昔、王侯貴族などの権力者や裕福な特権階級の人たちがかかる病気として有名でした。そのため「帝王病」とか「ぜいたく病」などと呼ばれ、庶民にはまったくといっていいほど無縁の病気でした。

いかに特権階級であっても、昔は原因もわからず、ただひたすら痛みに耐えるしかありませんでした。それどころか、腎臓に重大な障害を起こし、腎不全から尿毒症を発症して死に至るなど、命にかかわる重い病気と恐れられていたのです。

痛風の危険因子は現代の生活習慣、食習慣そのもの

かつての帝王病が、今なぜこんなに増え、一般化したのでしょうか。実は日本でも、発症するのはもっばら特権階級だったため、痛風はきわめて珍しい病気でした。

それが、高度経済成長が始まる1960年代以降、急激に増加してきたわけです。理由はいうまでもなく、かつてのぜいたくが、現代人にとってはごく普通の生活になってしまったことです。

美食、過食、運動不足、それらが原因で起こる肥満、さらにはアルコールの飲みすぎ、一方では過剰な労働による強いストレスなど、痛風・高尿酸血症を引き起こす危険因子は現代人の日常生活のなかにあふれています。痛風は、もはやだれがかかってもおかしくない「現代病」なのです。

痛風・高尿酸血症の病気について

痛風とは 足の親指のつけ根に突然「激痛」が襲う病気

痛風とは

痛風とは 足の親指のつけ根に突然「激痛」が襲う病気です。痛風という病気は、病名にも「痛」の文字が入っているように、激しい痛みが特徴の病気です。「風が吹いても痛い」が病名の由来といわれますから、その痛さは並大抵ではありません。

痛風とは 痛むのは、通常1ヶ所のみ

痛風という病気は、病名にも「痛」の文字が入っているように、激しい痛みが特徴の病気です。「風が吹いても痛い」が病名の由来といわれますから、その痛さは並大抵ではありません。

ひどい場合は歩くことができないどころか、うずくまったまま、身動きができずに寝込んでしまうこともあるほどです。痛みが発生する場所は足の親指のつけ根が最も多く、全体の約70%を占めます。

ひどくなると患部は赤くま腫れあがり、靴をはくこともできなくなります。足の親指のつけ根以外にも、足のけん甲やかかと、くるぶし、アキレス腱、ひざなどに発生する場合があります。下半身ばかりではなく、まれではありますが手の指や甲、ひじなどに痛みが出るケースもあります。

痛みが発生する場所はいろいろあっても、痛むのは通常1ヶ所だけで、同時に複数ヶ所が痛むことはほとんどありません。これは痛風の症状の特徴のひとつで、他の紛らわしい病気との誤診を避けるうえでも大切なので記憶にとどめておきましょう。

尿酸が増えた状態がしばらく続くと発症する

医学が発達した現代では、痛風という病気そのものが命にかかわることはまずありません。健康診断で尿酸値が高かったといっても、それほど神経質になる必要はないわけです。

ただし、注意すべきなのは、ほうっておくと、激痛をくり返すばかりか、重大な生活習慣病を引き起こす原因にもなるということです。
痛風発作は血液中の尿酸の量が増え、ある限界を超えると起こります。尿酸が異常に高い状態を「高尿酸血症」と呼びますが、この数値になれば必ず起こるというわけではなく、普通は尿酸値の高い状態が何年か続いた後に発症します。

高尿酸血症が長く続くと、あふれ尿酸が腎臓や足の指などの関節部にたまり、結晶化します。関節部に結晶化して付着した尿酸は体にとっては異物ですから、これを排除しようとして白血球が出動し、攻撃を加えます。

この両者の戦いが痛風発作(痛風関節炎) の痛みの原因になります。尿酸値の上昇は痛風関節炎のほか、腎臓の障害や痛風結節、最終的には命にかかわる重大な合併症の原因になります。日常的にしっかりと自己コントロールすることが大切です。

激痛が続き何日かして嘘のように痛みが消える

痛風の痛みの持続時間は一定ではありません。が、多くの場合、発作を起こしてから24時間は、痛みが強くなったり持続したりする要警戒の時間帯です。
その後、痛みの症状は徐々にやわらいでいくのが普通で、早くて2~3 日、長い人でも1 週間~10日ほどすると、ウソのように痛みが消えてしまうのが一般的な傾向です。

しかも、初期のころは、痛風発作が起こるのはせいぜい年に2~3 回ほどで、発作が終わるとすっかり忘れている人がほとんどです。のどもと過ぎれば…です。
しかし、これを放置しておくと、次の発作までの期間がだんだん短くなり、発作の回数が増えていくのが通常のパターンです。再発の頻度が高くなるのと同時に、痛みも含めて病気そのものが重症化してしまいます。
痛風・高尿酸血症の病気について

痛風の治療 王道 地道な生活習慣の改善で尿酸値を下げ、合併症を予防する

痛風の治療 王道

痛風の治療 王道 地道な生活習慣の改善で尿酸値を下げ、合併症を予防することです。ある日突然、何の前ぶれもなく、激しい痛みが襲ってくる。しかも、治療をしないでほうっておくと、命にかかわる重大な合併症を引き起こす。聞いてだけで、恐ろしくなります。

痛風の治療 王道 要以上に恐れず、定期健診で尿酸値をチェック

ある日突然、何の前ぶれもなく、激しい痛みが襲ってくる。しかも、治療をしないでほうっておくと、命にかかわる重大な合併症を引き起こす。聞いてだけで、恐ろしくなります。

痛風にだけはなりたくない、尿酸値が高くなったらどうしよう…そんな気持ちにとらわれてしまいます。しかし、必要以上に恐れることはありません。

痛風・高尿酸血症は、体内の尿酸の量の増加によって起こるなど、発症のメカニズムも解明されています。がんやHIV(エイズ)のように、確実な治療法がまだ十分には解明されていない病気ではないからです。根治させる薬はまだありませんが、原因となる尿酸値を正常値まで下げる薬はすでに開発されています。薬物療法を行いながら、生活習慣の改善を実践していけば、十分に予防・改善できる病気なのです。

痛風・高尿酸血症の治療に使われる薬について

そのためにも第一に必要なのは、自分の尿酸値がどれくらいなのか、しっかり把握しておくことです。もし、定期的な健康診断を行っていないのであれば、最低でも年に1回は受けるようにし、他の検査結果も含め、自分の尿酸値のレベルを常にチェックするようにしましょう。
多くのサラリーマンは会社で定期検診を実施しますが、自営業の方の場合、これを行わない人も多いので注意が必要です。

食事を中心にした生活改善が尿酸値コントロールの基本

健康診断で、尿酸値が高めと指摘されても、あわてることはありません。そのときの数値によって対応は異なりますが、医師の指導を受けながら、冷静に対処してください。
痛風・高尿酸血症の治療は、食事療法を中心にした「生活改善療法」と、薬を服用して尿渡値を正常範囲内にコントロールしながら薬物療法を行うのが中心です。

まず、生活改善療法ですが、これは尿酸値が高いとわかったらすぐに開始するのはもちろん、尿酸値の高低にかかわらず、健康を維持・増進するために常に心がけたいものです。

現代人の生活習慣は尿酸値を上昇させる危険因子であふれています。自分ではごく普通に生活しているつもりでも、気づかないうちに尿酸値を上昇させてしまっていることがありますから、まずは生活習慣全般をじっくり見直すことが必要になります。正常範囲を多少超えた程度の尿酸値なら、生活改善を行うことで正常範囲内に戻すことは決して難しくありません。生活改善こそ痛風・高尿酸血症を治療する基本と心得ましょう。

生活改善で尿酸倍が正常になっても、油断は禁物です。継続していかなければ、尿酸値はすぐに上昇に転じます。尿酸値を正常範囲内にコントロールするためにも、他の生活習慣病を防ぐためにも、生活改善を続けることが大事です。

薬の投薬がはじまっても生活習慣の改善は地道に続ける

薬物療法は医師の判断で開始しますが、主に尿酸値が異常に高く、このままでは痛風発作が避けられない場合や、生活改善をしても当分は尿酸値の低下が困難と思われる場合に行われます。

薬物療法は多くの場合、いったん始めると長期間におよびます。医師の指示を守って、根気強く続けることが大切になります。薬物療法を始めると、尿酸値は簡単に下がるため、生活改善を怠る、やめてしまう人が出てきますが、これは禁物。生活改善はあくまで治療の前提です。痛風治療は、長い目で根気よく取り組む姿勢が不可欠です。

尿酸値が高い人のリスク