野菜、海藻類を十分に摂って尿のアルカリ化を促進させる

酸性尿を放置しておくと合併症のリスクが高まる

尿酸は酸性液に溶けにくいというは性質があるため、尿酸が尿中に排泄されるとき尿が酸性になっていると、尿酸が思うように溶けません。
尿酸値の高い人の尿は酸性(pH6未満)を示しがちですが、これを放置していると尿酸の結晶化がすすみ、尿路結石を合併するリスクが高まります。
高尿酸血症の場合、尿は酸性とアルカリ性の中間、または弱酸性のpH6.5~7.0くらいがもっとも適切と考えられています。

尿のアルカリ化だけでなく野菜や海藻には多くの効果が

尿をアルカリ性に近づけるためにはクエン酸製剤などの飲用も有効ですが、尿の酸性度は食事の内容でも左右されます。

尿のアルカリ化を図る手助けをしてくれる食品は、野菜や海藻などです。逆に酸性にしてしまうのは、肉類やアルコールなどです。尿が酸性に傾かないようにする食事のポイントをひと言でいうなら、肉類やアルコールを控え、野菜や海藻をたっぷり食べること。
多くの野菜や海藻に共通する一般的な特徴として、プリン体の含有量が少ない、尿酸の排泄を促すために必要な水分を多く含んでいる、低エネルギーなのでたくさん食べても肥満を招く心配がない、ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となる、などもあげられます。
尿酸値の高い人にとって、野菜や海藻は、一石何鳥もの効果が期待できる食品といえるでしょう。ただし、たまに思い出したように食べるだけでは、尿酸値を下げる効果は期待できません。毎食、意識して野菜や海藻をとるように心がけてください。

野菜は1日最低300グラム海藻もできるだけ毎食摂取

では、どのくらいの量を摂取すればいいかというと、野菜は最低でも1日に3300グラムは必要です。そのうちの3分の1以上を緑黄色野菜でとるようにすると、さらに理想的といえます。

しかし、尿酸値の高い人のなかには、時間に追われる働き盛りの人が多く、忙しさにかまけて、あるいは仕事上のつき合いにかこつけて、朝は喫茶店でトーストにコーヒー、昼は立ち食いそば屋でてんぷらそば、夜は飲み屋で焼き鳥を肴に一杯…こんな食傾向が見られがちですが、これでは1日に100グラムの野菜がとれるかどうかも疑問です。

外食の多い人は、まず外食の回数をできるだけ減らすこと。そして、外食するときは、少しでも野菜の多くとれるメニューを選ぶことがポイントです。

海藻については、とくに必要量は決められていませんが、スープやサラダなどに多用して野菜といっしょに適量をできるだけ毎食とるようにしたいものです。

海藻は戻した水も捨てずに利用する

海藻には特有のぬめりがありますが、この正体は水溶性食物繊維のアルギン酸。がんの予防、血中コレステロール値や血圧の低下、血糖値の上昇抑制などに有効な成分です。海草類に秘められた力が見直されている

だし昆布はともかく、切り昆布やわかめなどをもどした水は、いつもどうしていますか?何気なく捨てていませんか?アルギン酸は水に溶けやすい成分ですから、みそ汁や煮ものなどにむだなく利用するようにしましょう。
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