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中性脂肪の改善におすすめの運動

運動療法に適しているのは、長く無理なく続けることができる運動です。身近な運動に、ウォーキングやジョギング、水泳などがあります。

私たちの体には、頭の先から足の先まで、200個以上の骨と600個以上の筋肉があるといわれています。そして、私たちが歩くときには、これらの骨と筋肉のおよそ80パーセントが、まんべんなく使われているのです。このことからもわかるように、ウォーキングやジョギング、ランニング、それに水泳も全身運動だといえます。

ウォーキング

ウォーキングは文字どおり歩くことです。このウォーキングには、とても優れた効果があります。それは、左右の筋肉を交互にリズミカルに動かすことによって、体中の筋肉と骨格を使う全身の運動であるということです。

個人の歩幅というのは、一般的に、その人の身長から100を引いた数値(センチメートル)だとされています。それと、歩くときには、その人なりのリズムがあります。運動療法を目的としたウォーキングでは、歩き方のリズムが大切です。その人なりのリズムで、少しでも速く歩くことがポイントになるのです。

ただ、その人の体力や年齢を考慮し、それに応じた運動量に調整しなければなりません。健康で元気な人の運動量よりも、ある程度運動量を抑えましょう。

ジョギング

自分の体力に合わせてゆっくり走るジョギングは、ウォーキングと同じように気軽に始められる運動です。しかし、ジョギングでは同時に地面から両足が離れる瞬間があり、ウォーキングでは地面に必ずどちらか片方の足が着いている、という違いがあります。そのために、着地する時に膝にかかる負担がジョギングのほうが大きくなります。運動不足の人や肥満の人は、足の付近を痛める可能性がありますので、ジョギングを始める前に、ウォーキングで慣らしておくほうがよいでしょう。

また、ジョギング用のシューズとウォーキング用のシューズは作りが違いますので、自分に合ったシューズを履きましょう。

ジョギングの極意は、自分のペースでリラックスして走ることです。初めのうちはつらいと感じるかもしれませんが、慣れてくると少しずつジョギングの楽しさがわかってくるでしょう。

スイミング

水泳(スイミング)は全身運動だということの他にも、水圧や水温による刺激が体にとても良い影響を与える運動です。ゆっくりと1時間泳ぐと、約360キロカロリーのエネルギーを消費します。泳がずにただ水中に立っているだけでも、1時間で約120キロカロリーくらいのエネルギーを消費することができます。

スイミングのメリットは、内臓器官の働きが水圧の作用によって高まることです。また、心臓や肺の機能も高めることができます。そして、水中では浮力が働くので、足腰の弱い人や関節痛の人も運動することができます。全身の血行が良くなって、体の疲れがとれます。

運動を始める前に知っておく

有酸素運動と無酸素運動

私たちの体では、摂取した糖質と脂質が分解され、生きていくのに必要な活動エネルギーに変換されているのですが、この分解の方法にはふたつの種類があります。ひとつは、筋肉や皮下に蓄えられた脂質と筋肉中の糖質を酸素で酸化させ、活動エネルギーにする方法で、これによる運動を有酸素運動といいます。もうひとつは、酸素なしで筋肉中の糖質のみを分解して活動エネルギーにする方法で、この方法にによる運動は無酸素運動といいます。

有酸素運動では、血清尿酸値が下がり、中性脂肪の分解酵素が活性化され、心肺機能が向上します。無酸素運動では、逆に血清尿酸値は上がります。

日常生活で、この有酸素運動と無酸素運動が上手く組み合わさることによって、私たちの体は、さまざまな動作や運動に対応出来るようになっているのです。

先にも述べたように、運動には、有酸素運動と無酸素運動があります。有酸素運動にはウォーキングやジョギング、マラソン、サイクリング、水泳などがあり、呼吸を整えながらゆっくり、そして時間をかけておこなう運動です。これらはすべて持続力を必要とする運動で、体内の脂質が主にエネルギー源です。一方、無酸素運動はというと、重量挙げや砲丸投げ、短距離走など、運動中に一瞬呼吸を止めたり、一気にそれをおこなう運動です。日常生活の中では、重いものを持ち上げる時の動作などがこれに当たります。こちらは、筋肉を緊張させ、瞬発力を発揮する運動で、体内の糖質が主にエネルギー源です。

有酸素運動は中性脂肪の分解に有効

有酸素運動をおこなうと、肺から酸素が供給され、その酸素を全身に運ぶために心臓が活発に働き、全身の血行が良くなります。これによって、全身で中性脂肪を分解する酵素が活性化され、中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールの分解が早まり、また善玉(HDL)コレステロールも増加します。有酸素運動をおこなうと、このように心肺機能が鍛えられて、血清脂質も改善されます。

体内の脂肪の燃え方

私たちが運動をするとき、無酸素運動から有酸素運動になります。まずは無酸素運動で、時間にするとだいたい30秒くらい、筋肉の中のグリコーゲンがエネルギーとして使われます。続く有酸素運動では、はじめのうちは筋肉の中のグリコーゲン、血液の中のブドウ糖、遊離脂肪酸がエネルギーとして使われます。そして、有酸素運動を15分ほど続けると筋肉中にグリコーゲンが足りなくなり、蓄えられていた中性脂肪が血液中に出てきて、酵素の働きによって遊離脂肪酸とグリセロールに分解されます。この遊離脂肪酸が、血液の流れにのって筋肉組織へと運ばれ、そこでエネルギーとして使われます。

このように、体内の脂肪がエネルギーとして使われるまでには、運動を始めてからある程度の時間が必要です。運動をしても10分くらいで止めてしまったのでは、体内の脂質は完全燃焼せずに、せっかくの運動療法の効果が上がらないのです。30分ほど運動すると、一般に100~200キロカロリーのエネルギーが消費されるといわれています。

中性脂肪を減らすのに欠かせない運動療法

運動療法は、体の中に溜まった中性脂肪を減らすために、食事療法とともに欠かせない大切なものです。継続的に適度な運動をおこない、体内の中性脂肪を燃やします。

運動不足で肥満と脂質の代謝異常に

中年を過ぎると、日常生活の中で運動不足であることを実感する人が多いでしょう。運動不足は、肥満の原因であり、動脈硬化の危険因子です。運動が不足すると肥満になりやすく、肥満になると体内での脂質の代謝に異常が起こります。この脂質の代謝異常で、さらに肥満になって悪循環に陥ります。そして、そのままの状態が続くと、やがては動脈硬化や高脂血症(脂質異常症)を引き起こしてしまいます。

運動療法と食事療法を併用する

中性脂肪値が高い人は、食事療法と同時に、運動療法もおこなうようにします。食事の管理だけきちんとしておけば大丈夫だろうという考え方では、肥満や高脂血症(脂質異常症)を改善することはできません。普段から積極的に毎日体を動かしましょう。エネルギーを上手に消費して、中性脂肪やコレステロールを必要以上に増やさないことが大切です。

運動する前の注意

普段から運動をする習慣がない人や高血圧、心臓病を患っている人などは、危険な場合もありますので、急に運動を始めるのは良くありません。運動をしていての突然死のケースもありますので、高脂血症(脂質異常症)の人は特に、さなざまな合併症についてなど、必ず医師と相談してから運動をおこない、決して自己流で始めないようにします。

運動療法は長期間継続する

運動の効果は、すぐに現れるわけではありません。運動を始めたら毎日続けておこなって、しかも、ある程度の期間続けることで、少しずつ効果が現れるのです。また、個人個人によって、効果が現れ始める時間も違います。

思うように効果が出ないと途中でやめたくなったりもしますが、食事療法と同じように、気長に続けることが良い結果につながります。無理はせずに長く続けることが、運動療法を成功させるカギです。

長く続けるためのポイントは、一人で気軽にできる運動を選ぶこと、時間や場所の制限がなく何時でも何処でもできること、ストレスにならず楽しくできること、経済的に負担がかからずできること、です。

喫煙者は禁煙する

タバコは動脈硬化の原因に

喫煙はさまざまな成人病の危険因子です。特に、ガンや狭心症、心筋梗塞に対しての危険性は大きいものです。タバコを吸うと、ニコチンの作用で血管が収縮し、すぐに血圧が上がります。この状態が続くと心臓に負担がかかって、狭心症や心筋梗塞の原因になります。

喫煙することで、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が増え、HDL(善玉)コレステロールが減ってしまうこともわかっています。また、タバコを吸うことによってLDL(悪玉)コレステロールの性質が変化すると、血管壁のマクロファージという細胞に取り込まれ、動脈硬化を引き起こす原因にもなります。

喫煙者が肺ガンになる確率

タバコを吸うことでいちばん問題となっているのが、ガンとの関係です。喫煙と肺ガン・喉頭(こうとう)ガンとの因果関係は、さまざまな研究データによって既に明らかになっているようです。

一日に吸うタバコの本数が多いほど、また、タバコを吸い始めた年齢が低いほど、タバコを吸っている年数が長いほど、ガンになる危険率が高くなることがわかっています。そして、ガンだけでなく、心筋梗塞や狭心症の場合も同じ傾向であって、喫煙者の死亡率は、心筋梗塞では2倍以上、狭心症では1.5倍高くなっているのです。

また、夫婦の場合など、自分はタバコを吸わないのに、隣にいつもタバコを吸っているパートナーがいて、長期にわたって副流煙を吸い込んでいると、肺ガンや喉頭ガンにかかる確率が高くなります。こうした受動喫煙によってもガンになってしまうことがあるのです。

夫婦ともタバコを吸わない人と比べて、この受動喫煙で肺ガンで死亡した人は、パートナーの喫煙量が毎日一箱(20本)以上の場合で、死亡率が2.5倍以上も高いことがわかっています。

このように、喫煙者は、自分の喫煙によって大切な家族でさえも病気に巻き込んでしまうということを忘れないでほしいです。

禁煙のきっかけをつくる

喫煙者がタバコをやめようと思っても、実行するのはなかなか難しいものです。タバコをやめるには、自然にやめるきっかけができて、それに向かっていけるのがいちばん良いので、何かきっかけをつくることです。まずは自分で吸わない日を決め、その日は完全に禁煙します。それができたら、次の目標を決めていきましょう。

禁煙を始めると、朝目覚めた時などに喫煙欲求をとても強く感じます。これは、離脱症状のひとつで、ニコチンの軽い中毒症状です。禁煙を始めたばかりの頃には、一日に何度かこういった症状が出ますが、ここでガマンするのが大切です。だいたい2週間ほどで治まりますが、この期間が勝負の分かれ目です。

禁煙を達成するためには、強い意志と努力が必要なのです。
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アルコールの飲み過ぎに注意

お酒は適量なら百薬の長

アルコールは、ストレスを解消したり、人と人とのつきあいを円滑にしたりするのに役立ちます。さらに、血行を良くしたり、善玉コレステロール(HDL)を増やしたりと、昔から百薬の長といわれ、飲酒量はたしなむ程度であれば特に問題ありません。しかし、飲み過ぎたり、急激に飲んだりすると、体には有害になります。ただ、同じ量のアルコールを摂取したとしても、酔い方は人によって異なりますから、自分の適量を知って上手に飲むことが大切です。

アルコールはVLDLと中性脂肪を増やす

アルコールは体内での吸収が早いこともあり、飲み過ぎると、肝臓での中性脂肪の合成が促進されて、VLDL(超低比重リポたんぱく)やLDLコレステロールが増えてしまいます。血液中にVLDLが増えると、カイロミクロンも分解されにくくなり、血清トリグリセライドの量も多くなって、高脂血症(脂質異常症)や動脈硬化の原因になります。また、アルコールを飲み続けると、余分な中性脂肪が肝臓にたまって脂肪肝にもなります。

お酒の飲み過ぎでエネルギー過多になる

麦や米が原料であるビールや日本酒、焼酎などのアルコール類は、けっこうカロリーが高い飲み物です。これらをたくさん飲むと摂取エネルギーの過剰から肥満になって、栄養障害を起こします。さらには、肝臓障害やアルコール依存症、高脂血症(脂質異常症)へと進展する最悪のケースも考えられます。

お酒のお供、おつまみにも注意

空腹にいきなりアルコールを飲むのは、悪い飲み方です。まず、先に何かを食べて胃の粘膜を保護してからお酒を飲むようにしましょう。そして、注意しなければならないのがおつまみです。王道の唐揚げや焼き鳥、もつ煮込み、脂ののった刺身など高カロリーなものは控えて、例えば、湯豆腐や冷や奴、淡泊な白身の刺身などを選んだほうが良いです。

深酒をしないためのポイント

  • 自分の適量を知って、自分のペースで飲む。
  • お酒を飲むのが習慣になっている人は、週に2日の休肝日をつくる。
  • 付き合いのお酒でも、日付が変わる前に切り上げる。
  • アルコール度数の強いお酒は、薄めて飲む。
  • 空腹時の飲酒は避ける。

お酒の席は大事なお付き合いの場合も多いでしょうが、お酒をつがれる側よりもつぐ側にまわって、自分が飲む量を減らしましょう。

2週間の禁酒が脂肪値を半分に

食べ過ぎを防ぐためのポイント

腹八分目にしておく

栄養的にバランスの良い食事がとれていても、量そのものが多ければ、エネルギーをコントロールできているとは言えません。成人の場合の一日に必要なエネルギー量は、だいたい2,000キロカロリー前後だとされていますが、大切なのは、おなかいっぱいになるまで食べないこと、よく噛んでゆっくり食べることです。

もう少し食べたいな、というところでガマンするのは大変なことですが、それ以上食べない、腹八分目でやめておく習慣を身につけましょう。

よく噛んでゆっくり食べる

食事の仕方で良くないのは「早食い」です。早食いの人は、早く食べなければならない理由が無くても、それが習慣になってしまっています。よく噛んでゆっくりと食べることを意識して、改善していくことが必要です。食べ始めてから血糖値が上がって脳が満腹だと感じるまでには20分くらいかかりますが、早食いの人は脳で満腹感を感じる前にどんどん食べてしまうために、食べる量が増えてしまうのです。

一日三回きちんと食事をとる

忙しい朝は食事をせずに、昼食と夕食だけですませてしまう人もいると思いますが、これだと一回の食事の量が多くなりがちで、肥満につながります。食事の回数を減らすことがダイエットだと思っている人は間違いです。食事の回数を減らすのが習慣になると、私たちの体は、次の食事までエネルギーを体内に蓄えようとします。これは、インスリンを盛んに分泌して、肝臓で中性脂肪をたくさんつくることになります。さらに、空腹の状態だとコレステロールが余分につくられてしまいます。こういったことを防ぐためにも、一日三回、決まった時間にきちんと食事をとることがおすすめです。

遅い時間の夜食は避ける

私たちの体はもともと、昼間は消化能力が高く、夜間は腸の吸収能力が高くなっています。食事をすると、血液中に、カイロミクロン・レムナントというコレステロールと中性脂肪が入った粒子が出てくるのですが、この粒子は、通常、食後の5~6時間までにほぼ吸収されます。ところが、夜遅い時間に食事をとると、粒子が吸収される前に寝てしまうために、血管壁に長時間粒子が残って血管が傷つき、動脈硬化の原因になります。

できるだけ間食はしない

大人も子供も問わず、間食は肥満の大きな原因です。特に、スナック類やせんべい、ケーキには糖質も脂質も多く含まれていて、こういったものを食べ過ぎると、中性脂肪やコレステロールが増える原因となります。どうしても何か食べたいという時には、ヨーグルトやゼリーなどのエネルギーが低いものを食べるとよいでしょう。

中性脂肪を増やさないために必要以上に食べない

エネルギーバランスを考える

中性脂肪を増やさないために、摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスを上手く保つのが大事です。

私たち人間が生きていくには、体にさまざまな栄養素が必要なのですが、その中の熱量素である脂質や糖質(炭水化物)、たんぱく質には、特に注意が必要です。これらの物質は体内でエネルギーとして使われますが、余分なものは中性脂肪として体内に蓄えられるのです。

消費エネルギーよりも摂取エネルギーのほうが多い傾向にあり、エネルギー収支の悪さが問題となります。健康な体の状態を維持するためには、日頃から摂取するエネルギーを意識的に減らし、運動量を増やすことがポイントとなります。また、量は普通に食べていたとしても、現代の食材や食品そのものが昔と比べ高カロリー化していますので、数年前と同じ感覚で食事をしていると、いつの間にかエネルギーが過剰になってしまうのです。

消費エネルギーを増やす

摂取エネルギーを減らそうとして、食事のメニューや食べ方に気をつかうのは良いことですが、消費エネルギーのこともきちんと考えないと、努力がなかなか実を結びません。エネルギーを摂取したら、そのぶん消費していかなければ、たまっていってしまいます。年齢を重ねるに連れて代謝機能が衰えてくることもあり、消費するエネルギーが少なければ、中性脂肪はさらにつきやすくなります。

摂取したエネルギーを消費するのに一番簡単なのは、やはり運動をすることです。中でも気軽に始められるのは、歩くことでしょう。最低でも30分は毎日歩くようにします。15分くらい運動すると汗をかき始めますが、この汗をかく時間以上に運動をしないと意味がありません。

エネルギー過多は病気の原因に

エネルギーの摂りすぎは、高脂血症の原因になるだけでなく、血圧を上昇させ、糖尿病のもとにもなります。さらに、こういった病気は動脈硬化の危険因子で、やがては狭心症や心筋梗塞をおこす可能性が高くなります。

エネルギー量は、「カロリー」という単位で表されます。私たちが健康で過ごすために必要なエネルギーは、それぞれの人の生活活動量によって違ってきます。年齢や性別、身長、体重よって適切なエネルギー量は異なり、職業でも、デスクワークの人と肉体労働の人では異なります。

中性脂肪を減らすために守りたいこと

中性脂肪を減らし、高トリグリセライド血症を予防するには、日常生活でのエネルギーの収支を考えることが大切です。食べ過ぎをあらため、適度に体を動かすことがポイントです。次に挙げる項目を守って、中性脂肪を減らしましょう。

中性脂肪を減らすための7つのこと

  1. エネルギーの摂取量を抑える
  2. 糖分の摂りすぎに注意する
  3. 脂肪分の多い食品を摂らない
  4. アルコールを大量に飲まない
  5. 適度な運動を毎日おこなう
  6. ストレスをためない、たまったら発散させる
  7. 禁煙する、できない場合は節煙する

エネルギー摂取量を抑える

高脂血症(脂質異常症)にならないためには、食べ過ぎないようにして、脂肪の量と質を考えた食事をします。そして、一日を通しての食事全体のエネルギー量のコントロールを心がけます。このように、まずは体内で合成されるコレステロールや中性脂肪の量を減らすことが大切になります。また、食物繊維をたくさん摂取することや、βカロテン、ビタミンEをしっかり摂取することも大切です。

ついつい食べてしまう間食や夜遅くにとる夜食を控え、体に入るエネルギー量を抑えることが、何よりも大事です。

糖分の摂りすぎに注意する

甘いものが大好き、という人はたくさんいるでしょう。甘い食品には糖分(糖質)が多く含まれています。摂取した糖質はエネルギーとなるのですが、余分な糖質は中性脂肪として蓄積されていきます。そして、これらの蓄積された中性脂肪が高脂血症(脂質異常症)となるのです。

ただ、糖分(糖質)というのは、砂糖などの甘いものだけに含まれているのではなく、お米やパン、パスタといった炭水化物、果物にも含まれているし、いも類に含まれるでんぷんも糖質のもととなるので、注意しましょう。

脂肪分の多い食品を摂らない

カロリーの高い、脂っこい食事をいつもとっていると、コレステロールと中性脂肪の摂りすぎとなり、これが肥満に直結します。そして、動脈硬化や高脂血症(脂質異常症)につながるのです。

バターやマヨネーズ、生クリーム、肉の脂身などはどれもエネルギー量の高い食品で、コレステロールや飽和脂肪酸が多く含まれています。こういった食品をたくさん使っている食事を摂らないこと、または減らすことが、カロリーを減らすことになります。

アルコールを大量に飲まない

アルコールは、飲む量によって薬にも毒にもなります。昔から『酒は百薬の長』といわれるように、少量であれば、ストレス解消や疲労回復、善玉コレステロールの増加など、心身に良い効果をもたらしてくれます。しかし、飲み過ぎると血液中の中性脂肪を増やします。

適度な運動を毎日おこなう

適度に体を動かすことは、余分なカロリーを消費するための良い方法です。運動をすると血行が良くなり、代謝も活発になります。それに、心肺機能が鍛えられて、胃腸の機能が高まります。さらに、ストレス解消など精神面への良い効果もあります。

運動するときに大切で効果が期待できるのは、継続することです。ただし、肥満や動脈硬化がある人は、医師に相談してから始めるのがよいでしょう。

ストレスをためない、たまったら発散させる

ストレスがかかると血清コレステロールの値は変動します。ストレスで緊張や興奮をすると、血中コレステロールが増えるだけでなく、心臓が送り出す血液量が増し、血液中の中性脂肪量も増えてしまいます。ですから、ストレスが多い人や強いストレスがかかった場合には、心筋梗塞や狭心症になる危険性が高くなるのです。

ストレスのない生活をおくるのは難しいですが、大切なのはためないことです。歌を歌う、スポーツをする、買い物をするなど、気持ちをスッキリさせる方法は人それぞれですが、ストレスがたまってしまったら発散させましょう。

禁煙する、できない場合は節煙する

タバコを吸うと気分転換になる、気分が落ち着く、などの理由でついつい吸ってしまう、やめたくてもやめられない、という人もいるでしょう。しかし、タバコは体の健康にとって、ひとつも良いことはありません。それどころか、動脈硬化や心臓病などの危険因子です。禁煙できないという人は、せめて節煙を心がけましょう。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが不足したり、インスリンの働きが悪くなると起こりますが、自覚症状が無く発症することがほとんどです。そして、さまざまな合併症を引き起こす怖い病気です。インスリンとは、膵臓(すいぞう)の組織から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖の量、つまり血糖値を低下させる働きがあります。このインスリンの分泌量が減少したり、インスリンの機能が低下すると、糖尿病になります。

糖尿病の状態は

私たちの血液の中には正常な状態でも一定の量の糖が溶けていて、それが全身に運ばれエネルギーとして使われています。この血液中の糖(血糖)の濃度は、成長ホルモンやグリカゴン、アドレナリンなどの血糖を上げるホルモンと、インスリンという血糖を下げるホルモンがバランス良く働くことによってコントロールされています。ところが、インスリンそのものが足りなくなったり、働きが悪くなって、血糖の量が正常よりも増えてしまうことがあります。これを高血糖といいますが、高血糖となってしまった状態が、いわゆる糖尿病なのです。

糖尿病になっても、最初の頃はたいてい自覚症状が無く、尿の中に糖が漏れる「尿糖」が出ることで、初めて自分が糖尿病だと気づくことが多くなっています。

糖尿病の症状には主に次のようなものがありますが、こういった症状を自覚した時には、既に糖尿病がかなり進行した状態です。

  • 口が渇き、水分が欲しくなる。
  • 食欲が増し、特に甘いものが食べたくなる。
  • 一日の排尿の回数が増えたり、一回の排尿の量が増える。
  • 尿のにおいが甘酸っぱい。
  • 全身がだるく、気力が出ない。
  • 手足がしびれたり、目がかすんだりする。

糖尿病のタイプ

糖尿病にはタイプが2つあります。それは、インスリン依存型糖尿病とインスリン非依存型糖尿病の2つです。

インスリン依存型は、若年型とも呼ばれ、先天的にインスリンが不足することから高血糖となるタイプです。一方のインスリン非依存型は、成人型とも呼ばれ、インスリンは分泌されるのですが働きが悪く、糖をエネルギーに変換できずに高血糖となるタイプです。

他の病気などが原因で起こる糖尿病

慢性膵炎や膵臓ガン、膵臓の摘出手術を行ったとき、肝臓病、甲状腺機能亢進症などの病気をした時、また、女性が妊娠した時などにもインスリンの分泌がうまくいかなくて、糖尿病と同じ症状があらわれることがあります。これらは二次性糖尿病といわれるものですが、この場合には、原因となっている病気の治療や改善とあわせて、インスリン依存型糖尿病と同様の治療が必要です。

急性膵炎

高トリグリセライド血症の中年男性にとっては、急性膵炎(きゅうせいすいえん)はとても恐ろしい病気です。暴飲暴食、特にアルコールの摂りすぎは禁物です。

膵臓(すいぞう)は、長さが15センチほど、重さは70~100グラムくらいの大きさで、胃の裏側あたりにある臓器です。炭水化物や脂肪、たんぱく質を消化するための消化液を作り、そのほか、インスリンなどのホルモンを作る働きもしています。

急性膵炎の症状とは

急性膵炎は、上腹部に突然激しい痛みが出て、嘔吐を繰り返します。痛みの原因は、何らかの原因により、膵臓が自分が出す消化液で自分自身を溶かしてしまうことです。緊急に適切な処置を行わないと、とても危険な状態に陥ってしまう恐ろしい病気なのです。

急性膵炎になると、まず、みぞおちから左の肋骨(ろっこつ)の下のあたりに沿って、激しい痛みが突然襲ってきてそれが持続します。そして、多くの場合、痛みは次第に左の背中へと移ります。症状がひどくなると、上腹部が腫れて、嘔吐を繰り返します。また、脱力感や脈拍の促進を伴い、ショック症状を示して、膵卒中を起こすことがあります。急性膵炎の発作を起こした場合は、至急、医師の診断と処置が必要です。

急性膵炎の発作には痛みに波がなく、だんだんと痛みが強くなります。痛みで冷や汗をかき、軽い黄疸や下痢の脱水症状が見られるといった場合には、緊急入院する必要があります。処置が遅れると、腹膜炎を併発し、最悪死に至ることもあります。

脂っこいものとお酒が大好きな人は要注意

この病気は、30歳代以降の中年の人、そして、女性より男性に多く起こります。また、アルコールを飲み過ぎる人や胆石を持っている人にも多く、お酒を飲み過ぎた後や、空腹時に脂っこいものを食べたりすると激しい腹痛が起こることがあります。暴飲暴食や過労が引き金になっていると考えられています。

特に注意が必要なのが、脂肪の摂りすぎ、お酒の飲みすぎです。脂の多いものを食べたり、アルコールを大量に飲んだ後、また、普段お酒を飲まない人が飲んだ後などに、急性膵炎を起こしやすいことがわかっています。