狭心症

狭心症

狭心症 心筋梗塞 という心臓の病気に関する情報です。狭心症は、心臓に十分な血液が行き渡らないことで起こる症状です。中性脂肪は、血液中の脂肪の一種です。中性脂肪が高いと、動脈硬化が進み、狭心症を引き起こすリスクが高くなります。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に十分な血液が供給されず、心臓の筋肉が壊死する病気です。中性脂肪は、血液中の脂肪の一種です。中性脂肪が高いと、動脈硬化が進み、心筋梗塞を引き起こすリスクが高くなります。

狭心症 心筋梗塞 冠動脈の虚血で起こる心臓の病気

心臓に酸素や栄養を運んでいる冠動脈がありますが、この冠動脈が、狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなると、突然に、胸の痛みなどの発作が起こることがあります。これが、狭心症や心筋梗塞という病気です。この、血液がじゅうぶんに流れなくなる状態を虚血(きょけつ)といい、こうして起こる病気は、虚血性心疾患と呼ばれます。

狭心症や心筋梗塞の発作は、ある時突然起こり死に至ることもある、心臓の危険な病気なのです。

ちなみに、冠動脈から心臓に供給される血液の量は、1分あたりにおよそ250ミリリットルです。これは心臓が送り出す血液量の4パーセントほどですが、酸素の消費量は、全身の消費量のおよそ11パーセントを占めています。このように、休み無く動いている心臓は、安静時であっても、ほかの臓器の3倍近い酸素を必要としています。

狭心症のタイプ

冠動脈が粥状硬化して、動脈内の断面積の70パーセントくらいが狭くなると、血流が悪くなったり、一時的に途絶えてしまうことがあります。こういった虚血状態で起こるのが狭心症です。この狭心症には、何かの動作をした時に発作が起こる労作性狭心症と、何もしていない安静時でも発作が起こる安静時狭心症のふたつのタイプがあります。

狭心症の発作

労作性狭心症では、例えば、階段を駆け上がった時、靴を履こうとして屈んだ時などの動作がきっかけとなって発作が起きます。原因は、動脈硬化で冠動脈が狭くなり、運動時などに心筋が酸素不足になることだとされています。

一方の安静時狭心症では、夜寝ている時など安静にしている時に発作が起きます。安静時狭心症は、冠動脈が強いけいれんを起こすことが原因だとされていて、特に夜間から早朝にかけて多いという特徴があります。

ただ、労作時と安静時のどちらかだけに発作が起こるのではなく、いつ起こるかわからない人もいます。

狭心症の発作が起こると、胸の中央部に締め付けられるような痛みや重苦しさがあります。ときには、顎や首、左の肩や上腕にも痛みを感じることがあります。痛みが続くのは数十秒から数分で、長くても15分ほどです。そして、この痛みは、ニトログリセリンという舌下剤を服用すると治まります。

心筋梗塞  心臓の筋肉が壊死する

動脈硬化などで狭くなっている冠動脈に血栓(血液のかたまり)ができ、心筋梗塞が起こります。血栓が詰まってしまった血管の先にある心臓の組織(筋肉)に酸素や栄養が供給されないために、心筋は壊死します。

狭心症の発作の間隔が短くなり回数が増えたり、痛み方が徐々に強くなったりする、発作が起きたときに顔面が蒼白したり嘔吐(おうと)する、こういった症状が出るようになると、心筋梗塞になる可能性が高くなります。

心筋梗塞の発作は、突然に起こることが多く前兆があるとは限りません。しかも、胸の痛みは狭心症とは比べものにならないほどの激痛で、時間も30分くらい続きます。

定期検診で予防する

痛みが何もなかったり、体の調子が悪いと感じなくても、狭心症や心筋梗塞を起こしている場合もあります。40歳を過ぎたら、できるだけ年に1度は健康診断を受けたいものです。定期的に健康診断を受けることが、こういった病気の予防になります。

中性脂肪と関わりのある病気

動脈硬化 治療 と 高脂血症の治療

動脈硬化 治療 と 高脂血症の治療

動脈硬化 治療 と 高脂血症の治療 に関する情報です。動脈硬化は、血管の内側にコレステロールや脂肪が蓄積することで血管が硬くなる病気です。動脈硬化が進むと、血管が狭くなり、血流が悪くなります。その結果、心臓病や脳卒中などのリスクが高くなります。高脂血症は、血液中の脂肪(コレステロールや中性脂肪)の値が高くなる病気です。高脂血症は、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクを高めるため、早期発見・早期治療が重要です。

動脈硬化 治療 と 高脂血症の治療 まずは食事療法と運動療法

高脂血症(脂質異常症)になる原因には動脈硬化があります。合併症の有無やその病状にもよるのですが、動脈硬化を改善するには、食事療法と運動療法を中心とした一般療法が行われます。3ヶ月、6カ月、または1年ほどかけて一般療法を行いますが、もし良好な効果が得られなかったときには、薬物療法が行われます。ただ、一般療法をやめてしまうわけではなく、薬物療法も併用して行うことになります。

動脈硬化が進行している場合、また動脈硬化の危険因子を多く持っている人の場合には、薬物療法を早めに併用することになります。特に、コレステロールや中性脂肪の数値が低くても、合併症などの危険因子が多い場合は、積極的に薬物療法を行います。

動脈硬化になっていなくても、コレステロールや中性脂肪の数値が高い場合には、薬物療法を行う必要があります。

高脂血症の薬物療法

高脂血症(脂質異常症)の治療を行う薬物療法では、使用する薬の種類は高脂血症のタイプによって異なります。薬物療法を開始するとき、どのタイプの薬を使用するかは、その人の高脂血症のタイプのほか、年齢、性別、症状の程度や合併症の有無も考慮されます。また、血清脂質の治療目標値も変わってきます。

総コレステロール値が高い場合(タイプⅡa)や中性脂肪値が高い場合(タイプⅠ、Ⅳ、Ⅴ)は、それぞれの値を下げるタイプの薬を用い、どちらの値も高い場合(タイプⅡb、Ⅲ)には、両方に効果が見込める薬を用います。

治療に使われる薬には、細胞への脂質の吸収を防ぐための薬や、肝臓などでの脂質の合成を抑えるための薬、肝臓からの排泄を促進させる薬があります。

薬物療法がうまくいくかどうかは、薬の効き目だけでなく、患者の養生の仕方にもかかっています。調子がよいからと勝手に薬の服用をやめてしまうと、数値が急激に上がったり、元に戻ったり、以前より高くなってしまったりなど、リバウンドする危険性があります。

動脈硬化や高脂血症の薬物療法は、狭心症や心筋梗塞などの病気を予防する目的で行われるので、医師の指示に従い、血清脂質の検査を定期的に受けながら、薬と付き合っていかなくてはなりません。

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動脈硬化とは どんな状態か

動脈硬化とは

本サイトでもよく登場する 動脈硬化 ですが 動脈硬化とは どんな状態でしょうか。血液中の脂質が異常に増えた状態である高脂血症(脂質異常症)は、動脈を硬化させる原因になります。血清脂質の異常を早期に発見することが大切ですが、では、動脈硬化とはどういったものなのでしょうか。

動脈硬化とは 動脈の構造

人間の体内には動脈と静脈という血管が張り巡らされています。動脈は心臓から送り出される血液を全身に運ぶ経路で、静脈は末梢組織から心臓へと戻ってくる経路です。動脈には心臓から送られた酸素や栄養を全身の組織へと運ぶ血液(動脈血)が流れていますが、この動脈血には高い圧力がかかっていて、動脈自体が弾力のある筋肉の管になっています。

動脈は、血管径の大きさと中膜の弾性線維の量から、大動脈などの大型動脈、冠動脈などの中型動脈、直径2ミリ以下で臓器の中にある小型動脈に分けられます。そして、血管の内側から順に、内皮細胞、内膜、内弾性板、中膜、外弾性板、外膜で構成されています。

動脈硬化の状態は

動脈硬化とは、文字どおり、動脈の壁が硬く変化してしまったことをいいます。血管の壁が厚くなり、血管そのものの弾力が無くなってしまい、血管がもろくなった状態です。

初期には症状が現れず、動脈の硬化の程度が進んで悪化してくると肩こりや頭重を感じるようになり、胸が痛んだりするようになります。

動脈硬化が起こる原因は、動脈の場所によって異なるのですが、高脂血症(脂質異常症)が原因となって起こる動脈硬化を粥状(じゅくじょう)硬化といいます。この粥状硬化は、心筋梗塞や脳梗塞といった恐ろしい病気を引き起こします。胸部大動脈や冠動脈などの大型・中型の動脈に起こり、血管にアテロームと呼ばれる瘤(こぶ)をつくります。

粥状硬化のほかにも、石灰化を起こし糖尿病の人に多く見られる中膜硬化や、高血圧と関係が強い細小動脈硬化があります。

動脈硬化が起こす成人病

動脈硬化は全身の動脈で起こり、さまざまな成人病の引き金となります。動脈硬化が大きな原因のひとつだと考えられている成人病には、狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞、高血圧症、糖尿病、腎臓病などがあります。

動脈硬化にならないようにするには、食事や運動といった日常生活の改善が必要になります。
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