「肥満は命の危険を招く」カテゴリーアーカイブ

子供の成人病の危険

子供の肥満と成人病の関係が明らかになっていて、現在肥満の子供は、将来には心臓血管系の病気にかかる確率が高いことがわかっています。

肥満の子供の増加

日本では子供の脂肪摂取量が、目安とされる30パーセントを1980年代から超えて、その割合は現在でも増えています。このような肥満ぎみの子供や、既に肥満になっている子供は、将来に心臓血管障害を起こす傾向が高いことが明らかになっていて、それとともに、子供の成人病(生活習慣病)が増加する傾向にあります。

子供の生活習慣の問題点

それでは、肥満の子供が増えているのは何故でしょうか。それは、まず、日本人の生活が豊かになり、食べ物が欧米化してきたことにあるでしょう。これは、当然大人にも当てはまります。欧米型の食事では、どうしても脂肪分の高いものが多く、カロリーも増えます。

また、幼い頃から習い事をしたり学習塾へ通ったりするために、食事が不規則になるようなことも原因です。手軽に何でも食べられるコンビニエンスストアやファストフード店のもので済ませてしまい、肥満につながる食品を口にしているのです。

次に、子供たちが外で遊ぶことが少なくなったことです。つまり、ゲームやインターネットに夢中で、屋外で元気よく走りまわることがなくなった子供たちは、大人と同じで運動不足になっています。

このように、現代の社会的背景も、子供の肥満に大きな影響を及ぼしています。

知っておきたい自分の肥満度

肥満は、成人病の温床といえる状態です。血液検査で自分が肥満であるかを調べ、もしも肥満の場合には改善していくことが必要です。

まずは自分の肥満度を知る

動脈硬化を悪化させ、脳卒中や心臓病を引き起こすもととなる肥満。自分が肥満なのかというのは、たいてい自身でわかっていると思いますが、本当に自分が肥満で、そして治療、改善が必要であるのかどうかを判定するには、肥満の度合いを測定しないといけません。この肥満度を測定するには、方法がいくつかあります。

『ブローカ指数』というものがあり、これは一般的にも知られているのですが、自分の身長から100を引いて、そこに0.9をかけます。これで標準体重を求めるものですが、この方法だと標準体重が、身長の高い人は重く、低い人は軽くなってしまうという欠点があります。上の計算で出た数値を次の式に入れます。
(実際の体重-標準体重)÷ 標準体重×100
この結果が、-10パーセント~+10パーセントの範囲内であれば標準となります。

そして現在推奨されているのは「BMI方式」というものです。ボディーマスインデックス方式(ケトレー指数)といいます。自分の体重(kg)割る身長(m)の2乗を計算し、22を標準体重の指数とします。このBMI方式では、計算で出た数値のプラスマイナス10パーセントくらい(20~24)は標準体重と判定され、正常範囲となります。

中性脂肪の増減はほぼ食事で決まる

食べ物として体の外から摂取するエネルギーと、生活の中で消費されるエネルギーとの差で、肥満になります。消費されるエネルギーが少ないときに余分なエネルギーが中性脂肪となって、体内のさまざまな箇所に蓄積されるのです。ですから、食べる量を減らし、さらに運動をすれば、肥満は改善されていきます。

中性脂肪は食事の影響を受けやすく、中性脂肪量のほとんどが食事に左右されます。肥満を改善するためには、早食いや大食いを避けたり、脂分の多い食品を減らすなど、食生活を見直さなければなりません。そして、できるだけ適度な運動をするように心がけるのも大事なことです。

動脈硬化の危険因子となる中性脂肪

中性脂肪(トリグリセライド)は体内に蓄積されていて人間の活力源となっていますが、とり過ぎると動脈硬化の原因となります。動脈硬化とは、動脈の壁が硬くなり弾力性がなくなることで、コレステロールなどが動脈の壁の内側に沈着して、動脈自体がもろくなることです。

中性脂肪とコレステロール

コレステロールには、血中コレステロールを回収する善玉(HDL)と、コレステロールを運ぶ悪玉(LDL)があります。中性脂肪は、コレステロールを取り去る働きをする善玉コレステロールを生成する、重要な働きをしています。私たちの体内では善玉コレステロールが増加すると、必然的に悪玉コレステロールが減少します。

中性脂肪は、私たちの体の中に最も多く存在している脂質で、エネルギーの源として使われたり、蓄えられたりします。肝臓でも合成されるのですが、ほとんどは食事として体の外から取り入れられます。ご飯やパンなどの穀類、砂糖、アルコールといったものも、小腸で吸収されたあと中性脂肪になります。

糖質やたんぱく質の1グラムのエネルギーはおよそ4キロカロリーとされていますが、中性脂肪の場合は1グラムのエネルギーがおよそ9キロカロリーとなります。このように、エネルギーの貯蓄の効率を見てみると、中性脂肪が非常に優れていることがわかり、私たちの活力のもととなっています。私たちが生きていくうえで、どうしても一定量の中性脂肪が必要なのです。

中性脂肪のとり過ぎに注意する

私たちには一定量の中性脂肪が必要だということがわかりましたが、その量が多すぎると、今度はいろいろな問題が起こってきます。

体に脂肪が増え肥満になると、悪玉コレステロール(LDL)の生産も増えます。そうすると次第に中性脂肪やコレステロールが増加しはじめ、結果的には善玉コレステロール(HDL)が減少してしまいます。

つまり、増えすぎてしまった余分な中性脂肪が、悪玉のLDLを増やし、善玉のHDLを減らして、動脈硬化を促進するのです。動脈硬化は血管の老化現象で、全身のどの動脈にも起こります。そして、脳卒中や心臓病、糖尿病といった恐ろしい成人病を引き起こすことになります。

成人病はいわゆる生活習慣病です。中性脂肪を減らすためには、まずは肥満を解消しましょう。食べ過ぎは肥満の大敵で、そこに運動不足や飲酒、また、喫煙が重なると、健康な体とは程遠い危険な状態なのです。

肥満は成人病の要素を抱えた状態

肥満に悩む人は大勢いるでしょう。肥満は、さまざまな病気になる要素を抱えている、とても危険な状態なのです。

余分な脂肪が細胞に蓄えられる

肥満とは、脂肪が体に余分についた状態をいいます。体重が多い人が肥満とは限らないし、パッと見で太っているとはいえない場合でも、実は肥満の人がいます。私たちの体では、食事から取り入れるエネルギーよりも普段の生活で消費されるエネルギーのほうが少ないとき、余分なエネルギーが体内に脂肪として蓄えられ、この脂肪のことを中性脂肪(トリグリセライド)といいます。肥満になる原因はおもに食べ過ぎなのですが、肥満は成人病の温床であるといわれています。

肥満の分類

脂肪のつきかたによって、肥満は次のふたつのタイプに分けられます。『皮下脂肪型肥満』と『内臓脂肪型肥満』です。皮下脂肪型肥満は、脂肪が主にお腹や腰まわり、おしり、太ももなどの皮下に蓄積されていて、女性に多い肥満のタイプです。脂肪のついた体型が洋梨に似ていることから洋梨型肥満とも呼ばれます。もうひとつの内臓脂肪型肥満は、脂肪が主にお腹まわりの内臓に蓄積され、中年男性に多い肥満のタイプです。こちらはリンゴに似ていることからリンゴ型肥満とも呼ばれます。

皮下脂肪型肥満の場合は見た目にも太っていることがわかりますが、内臓脂肪型肥満の場合、外見からではわからないことがあり、本人も肥満の自覚がありません。

内臓脂肪型肥満は高脂血症に注意

ふたつのタイプの肥満のうち、内臓脂肪型肥満の人は、皮下脂肪型肥満の人に比べ高脂血症になりやすいことがわかっています。検査をすると、血清脂質の中でも特に中性脂肪の値が高く、善玉コレステロール(HDL)の値が低くなります。また、糖や脂質の代謝異常を起こして血糖値も高くなるので、高血圧や糖尿病にもなりやすいです。

糖質制限食はこちら