中性脂肪と関わりのある病気

脂肪肝

脂肪肝

脂肪肝 という病気に関する情報です。肝臓は、体の中で代謝や解毒などを行っている大切な臓器です。この肝臓に脂肪(トリグリセライド)が溜まりすぎた状態を「脂肪肝」といいます。アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝に分類されます。アルコール性脂肪肝は、過度の飲酒によって引き起こされる脂肪肝です。非アルコール性脂肪肝は、飲酒量が少ないにもかかわらず、肥満や糖尿病などの生活習慣病が原因で引き起こされる脂肪肝です。

脂肪肝 肝臓の状態

肝臓は私たちの体の中では脳の次に大きな臓器で、上腹部にあり、ほとんどの部分が肋骨の下に隠れます。男性と女性でも違いますが、成人の場合で肝臓の重さはだいたい1,000~1,500グラムもあります。正面から見ると、ほぼ真ん中あたりを境に右葉という大きな部分と左葉という少し小さな部分に分かれています。

肝臓には、門脈という太い静脈と肝動脈のふたつの主な血管から血液が絶えず流れ込んでいて、さまざまな処理が行われています。肝臓の働きの中には、摂りすぎた脂肪やタンパク質をグリコーゲンや脂肪として蓄える働きがありますが、正常な肝臓には5パーセントくらいの脂肪が存在します。その脂肪が増えすぎて肝臓全体の30パーセント以上蓄積された状態が脂肪肝です。

脂肪肝の症状とは

肝臓は、4分の3の大きさを切り取ったとしても、元のように再生するという優れた能力を持っています。肝機能の働きが良ければ、残った正常な細胞が新しい細胞を作り、失った部分を再生してくれます。また、肝臓は「沈黙の臓器」と表現されますが、これは、肝臓がとても丈夫な臓器だからです。かなりのダメージを受けるまで、音をあげないのです。

しかし、脂肪がたまりすぎると、脂肪を抱えた肝細胞は代謝や解毒といった働きをじゅうぶんに行えなくなります。そうすると、いくら丈夫な肝臓だといってもダウンして、警告を発します。

脂肪肝になると、食事直後に膨満感があったり、便秘をしたり、疲労感があったり、吐き気を催したりします。ただ、こういった症状は脂肪肝だけにみられることではなく、肝臓病の一般的な自覚症状とほぼ同じなのです。また、肝臓が大きく腫れますが、体の外側からは異常を見分けるのが困難です。

脂肪肝の主な原因

脂肪肝の原因には、肥満、アルコール、食べ過ぎ、糖尿病、運動不足などが挙げられますが、脂肪肝の人のおよそ70パーセントが肥満またはアルコールが原因であることがわかっています。肝臓にたまる中性脂肪は、食事から摂る脂肪だけでなく、糖質やアルコールから肝臓でも合成されるので注意が必要です。高カロリーの食事をとったりアルコールをよく飲む人は、その結果、脂肪(中性脂肪)を多く摂取することになって、脂肪肝になります。

脂肪肝についてもう少し詳しく

中性脂肪と関わりのある病気

高血圧

高血圧

高血圧 という病気に関する病気です。高血圧とは、血圧が正常値よりも高い状態です。血圧は、心臓から送り出される血液の力によって血管にかかる圧力です。高血圧になると、血管に負担がかかり、動脈硬化や脳卒中などの病気のリスクが高まります。

高血圧 血圧を管理する

血圧は、血管内を血液が流れる時に血管にかかる圧力のことで、最高血圧と最低血圧を測定します。最高血圧とは心臓が収縮して血液を動脈に送り出す時の血圧であり、収縮期血圧ともいわれます。心臓が収縮すると心臓から動脈へと血液が押し出されて血圧が上がります。最低血圧は心臓が拡張して血管にかかる圧力が少なくなった時の血圧を指し、拡張期血圧ともいわれます。心臓が拡張すると動脈内の血液が減り、血圧が下がります。

このように、血圧は、心臓の収縮力や血管の緊張、弾力性、血液の容積などによっても変化します。また、一日の生活の中でも変動し、その時の体調はもちろん、季節や天候なども影響するのです。

収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満の値(日本高血圧学会、高血圧治療ガイドライン2009年版)で血圧は正常だとされていますが、これは病院などで測った場合です。病院などで測定すると緊張してしまって、その人の本来の血圧よりも値が高く出てしまう人もいることから、家庭で測る家庭血圧も注目されています。家庭血圧の正常値は、収縮期血圧が130mmHg未満、拡張期血圧が85mmHg未満とされています。

血圧を測るのは利き腕と反対の腕です。正確に測るためには、少なくとも15分間は安静にしてからの状態で測るのが良いでしょう。家庭で血圧を測ったら、毎回その数値を手帳などに記入しておくと、病院へ行った時に参考になります。

血圧が高くなると、さまざまな病気の引き金となります。自分の血圧が正常な範囲内にあるように血圧の管理をおこなって、脳卒中や心臓病などを予防しましょう。

高血圧は心臓を肥大させ動脈硬化の原因になる

血液にはタンパク質や脂質などが含まれていて、液体といっても、かなり粘度が高いです。この粘度の高い液体を毛細血管のすみずみまでスムーズに送るためには、大きな力が必要です。

血圧が高くなると、それまで以上に血液を送り出す力を大きくしなければならないため、心臓は肥大します。血管にかかる負担も大きくなって、動脈硬化が促進されてしまい、血管は詰まりやすくなったり、破れやすくなったりします。

高血圧の原因となること

高血圧症の原因にはさまざまなことが考えられますが、最大の原因となるのは塩分の摂りすぎです。食塩はナトリウムと塩素からできていますが、ナトリウムには体内の水分量を適切に調節する働きがあり、水分と結合する性質があって、血液中のナトリウムが増えると水分も増え血圧が上がります。高血圧の人の場合、1日の塩分摂取量は6グラム未満(日本高血圧学会、高血圧治療ガイドライン2009年版)が目標です。

そのほか日常生活で気をつけることは、規則正しい生活をすることをはじめとして、処方されている降圧剤はきちんと飲む、アルコールやたばこを控える、適度な運動をする、防寒対策をする、などです。

血圧を下がった!

降圧剤でなかなか下がらなかった血圧が体質に合った食材や健康食品で下がったという実際の体験談です。自分の体質に合うものと出会うことで副作用の多い降圧剤を使わずに血圧を下げることになります。

中性脂肪と関わりのある病気

脳卒中 ( 脳血管障害 )

脳卒中

脳卒中 ( 脳血管障害 ) という病気に関する情報です。脳血管疾患も中性脂肪と関わりがあります。脳の血管が動脈硬化になることで、脳出血や脳梗塞(のうこうそく)など脳血管障害がおこります。中性脂肪が高いと、脳卒中のリスクが高くなります。中性脂肪は、エネルギー源となる物質ですが、過剰に摂取すると脂肪肝動脈硬化の原因となります。脂肪肝や動脈硬化が進行すると、脳卒中のリスクが高まります。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管が破裂して出血したり、血管に血液が流れにくくなったり、血管が詰まったりする病気のことで、種類がいくつかありますが、それらをまとめてそう呼びます。いつも元気だった人が、ある日、突然倒れて、半身麻痺(まひ)などの障害を起こしたり、死に至ることもある恐ろしい病気なのです。

脳卒中は、脳出血と脳梗塞のふたつに大きく分けられます。脳出血では、脳自体の血管が破れ出血が起きたり、脳のくも膜の下にできた動脈瘤が破裂し出血(くも膜下出血)が起きたりします。脳は、硬膜・くも膜・軟膜という3層の膜に包まれていて、これらの脳膜の間に満ちた髄液が外部からの衝撃を和らげていますが、くも膜下出血は、くも膜と軟膜の間で出血が起こります。脳梗塞では、動脈が硬化して狭くなった脳の血管に血液のかたまりが詰まったり、血管が完全に塞がれたりします。一時的に起こり脳梗塞の前触れともいわれる一過性脳虚血発作もあります。

中年で高血圧の人は脳出血に注意

脳出血は40歳~50歳代の中年の人によく見られる病気で、特に男性に多いです。また、高血圧の人(特に最低血圧の高い人)によく起こるため、高血圧性脳出血ともいわれます。日中の活動中に急に意識を失うなど、何の前触れもなく突然起こることが多く、後に、片方の手足の麻痺などの運動障害や言語障害が残ってしまいます。大量に出血した場合には、倒れた時にいびきをかいて、深い昏睡状態に陥ります。

脳梗塞の種類

脳梗塞には、脳血栓症と脳塞栓症があります。脳血栓は、動脈硬化によって太い血管に血液のかたまりができ、徐々に血管が詰まっていって、その先に血液が流れなくなります。これを「アテローム血栓性梗塞」といいます。また、細い血管に起こった場合は「ラクナ梗塞」といいます。脳塞栓は、心臓にできた血液のかたまりが脳まで流れてきて血管が塞がれる「心原性脳塞栓症」があります。

脳卒中 症状

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