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食後高脂血症

食後高脂血症

食後高脂血症 についての情報です。食後高脂血症とは、食後、血液中の中性脂肪が急激に上昇する状態です。食後高脂血症は、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めるため、早期発見・早期治療が必須です。

食後高脂血症 とは

食事をすることによって摂取された油脂(脂質)は、しばらくはカイロミクロンとして血液中に在ります。このカイロミクロンは、リパーゼという酵素によって消化分解され、たいてい3時間くらいで消えていくのですが、それからしばらく時間が経っても消化されずに残ってしまうと、カイロミクロンの消化カスとして「カイロミクロンレムナント」になります。

レムナントというのは残り物というような意味なのですが、これが血液中に残っていることがあり、この状態は「食後高脂血症」といわれます。高脂血症のタイプのうち、カイロミクロンの値が高くなるⅠ型とⅤ型に見受けられる症状です。

血液中に、コレステロールを含んだカイロミクロンレムナントがいつまでも存在していると、マクロファージ(大食細胞)がこれらを取り込んで、動脈の壁にコレステロールが沈着していき、動脈硬化を引き起こすこととなります。

マクロファージは、私たちの体のさまざまな場所に存在している白血球の一種です。血液中の細菌や異物を飲み込んで、血液を正常な状態に保つ大切な働きをしています。

カイロミクロンレムナントはコレステロールを含んだ小粒子ですが、血液の中に5mg/dl以上残っていると、細胞(マクロファージ)が吸収し、コレステロールが動脈の壁に溜まっていきます。

食後高脂血症は、食事から摂取された中性脂肪が、消化酵素の力で十分に消化されないために起こるものです。体質も関係しているようですが、脂質や糖質、アルコールの摂り過ぎも原因となっています。

中性脂肪について知る

高脂血症 イコール 血液の脂質異常

高脂血症

高脂血症 イコール 血液の脂質異常です。高脂血症 原因 となるものはこちらです。高脂血症とは、血液中の脂肪(コレステロールや中性脂肪)の値が高くなる病気です。高脂血症は、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクを高めるため、早期発見・早期治療が重要です。

高脂血症 とは

「高脂血症」(脂質異常症)は、血液中に溶けている中性脂肪やコレステロールなどの脂質の値が高く、異常な状態です。これは、脂質や糖質の摂り過ぎが原因となって起こった、血液の脂質異常です。そして、高脂血症の中でも、中性脂肪の値が異常に高い状態を「高トリグリセライド血症」、コレステロールの値が異常に高い状態を「高コレステロール血症」といいます。

高脂血症は、いつの間にか高脂血症になっていて、特に自覚する症状も無く、普段の生活にもほとんど支障がありません。ですから、健康診断の血液検査などで判明することが多く、かなり進行しているケースもあるのです。

高脂血症のタイプは6つ

高脂血症は、脂質(リポたんぱく)の増加の状態により6つのタイプに分けられます。
【タイプⅠ】 特にカイロミクロンが増加し、中性脂肪値が非常に高い。
【タイプⅡa】 LDL だけが増加していて、中性脂肪値は正常。遺伝性である。
【タイプⅡb】 VLDL と LD Lが増加し、中性脂肪値が高い。
【タイプⅢ】 特に LDL が増加し、コレステロール値と中性脂肪値がどちらも高い。
【タイプⅣ】 VLDL が増加していて、中性脂肪値が高い。
【タイプⅤ】カイロミクロンと VLDL が増加し、中性脂肪値が高い。

血液中に中性脂肪が増えすぎの「高トリグリセライド血症」

高脂血症というと、一般によく知られているのは「高コレステロール血症」ですが、もうひとつ、「高トリグリセライド血症」も問題となっています。高トリグリセライド血症は、特に中性脂肪の値が高い状態です。判断基準値は、150mg/dl以上です。高脂血症や動脈硬化を解消するには、コレステロールだけでなく、中性脂肪にも注意が必要だということです。

日本人の男性には、この高トリグリセライド血症の人が近年非常に増えているといわれています。これには、アルコールや肥満が大きく影響しているようです。

血液中にコレステロールが増えすぎの「高コレステロール血症」

「高コレステロール血症」は、高脂血症のうち、特に血清コレステロールの値が高い状態です。判断基準値は、220mg/dl以上となっています。
※2007年に改められた基準値では、『高LDLコレステロール血症』・・・LDLコレステロールが140mg/dl以上、『低HDLコレステロール血症』・・・HDLコレステロールが40mg/dl未満とされています。

食生活などが欧米化したため、日本でも高コレステロール血症になる人が増えています。糖尿病を患っている人の中に、特に多く見られます。

中性脂肪について知る

中性脂肪 エネルギー源 となる 悪者ではない

中性脂肪 エネルギー源です。中性脂肪は、エネルギー源として使われますが、摂りすぎると肥満や動脈硬化などのリスクが高くなります。中性脂肪を減らすためには、食事療法と運動療法が効果的です。中性脂肪値が高くなると悪者にされますが、エネルギー源となる重要な中性脂肪です。

中性脂肪とはどんな物質か

中性脂肪は、グリセロール(グリセリン)と3つの脂肪酸が、酸とアルコールが結合して起こる化学反応(エステル結合)を起こした物質です。グリセロールというのは学名であって、一般に物質としての名称では「グリセリン」と呼ばれます。またの名で「トリアシルグリセロール」ともいわれます。このグリセリンは、室温では油状になっています。

中性脂肪は私たちの体の中の脂質のひとつで、食物を通じて体内に取り入れられるものと、肝臓で合成されるものがあります。中性脂肪の働きとしては、寒いときに体が放熱するのを防いで体温を一定に保ったり、皮下に蓄えられた脂質が内臓を外部からの衝撃から守ったりします。

中性脂肪のエネルギー生産量

中性脂肪は容積が小さくて軽く、水を含んでいません。そして、炭水化物やたんぱく質と比べると、単位量当たりのエネルギー生産量が高いという特徴があります。

脂肪細胞内に蓄えられた中性脂肪が化学反応を起こし完全に燃焼すると、1グラム当たりでおよそ9キロカロリーのエネルギーとなります。ですから、例えば、体重が60キログラムの人であれば、脂肪が約9キログラムあって、エネルギーは約8万1千キロカロリー蓄えられていることとなります。

貯蓄用のエネルギー

私たちの体の中の脂質は、中性脂肪として脂肪細胞内に蓄えられています。これらの貯蓄された脂肪は、長時間エネルギーの補給がないときに使われ、緊急時のエネルギー源となります。中性脂肪はエネルギーの貯蓄率が高いので、貯蓄用エネルギーとして最適です。

中性脂肪は、まず、ホルモン感受性リパーゼという酵素の作用によって、遊離脂肪酸とグリセロールに分解されます。この遊離脂肪酸が血液中に放出され、血漿アルブミンと結合します。そして、動脈から全身の細胞へと運ばれ、エネルギーとして使われるのです。

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