痛風の治療は生活改善と薬物療法の2本柱

医師と二人三脚でじっくり治す

痛風が「ぜいたく病」などと呼ばれていたころは、発症の原因や治療法がわかっていませんでしたから、激痛発作が起こっても必死に耐えるほかはありませんでした。

いくら帝王や特権階級の人たちであっても、痛みからは逃れることはできず、しかも、原因がわからないということで、強い恐怖感を覚えるときもあったことでしょう。

しかし、現在では痛風は体内の尿酸の量が異常に増加することで発症することが解明され、それに伴って治療法がほぼ確立した病気に分類されています。

医師と二人三脚で、しっかり治療に取り組めば、尿酸値は必ずコントロールできるようになります。軽く考えてはいけませんが、必要以上に恐れることなく、地道治療に取り組んでいきましょう。

痛風・高尿酸血症の治療は、なんといっても生活習慣の改善が第一になります。できれば生活改善だけで尿酸値を正常範囲内まで下げるのが理想的です。しかし、一定の期間、頑張って生活改善をしても、尿酸値が思うように下がらない場合や、いきなり痛風発作を起こしてしまったときなどは、早目に適切な治療を開始するようにしましょう。不安を感じたら、放っておかずに専門医を受診し、医師の指示どおりに治療を進めることが大切です。

尿酸値のコントロールと合併症の予防が大切

痛風・高尿酸血症の治療は、次の3つが主な目的になります。

  1. 尿酸値を正常範囲内にコントロールする
  2. 痛風発作を沈静化する
  3. 高尿酸血症の合併症を予防する

これらの目的を達成するために、食事療法を主体にした生活改善療法のほか、症状によっては薬物療法が行われます。

急性の痛風発作を起こしていて、激しい痛みのある場合は、2の発作の沈静化が最優先の治療目的になりますから、そのための緊急の薬物療法が行われます。

しかし、痛風・高尿酸血症の治療は、痛風発作の沈静化が最終目的ではありません。なぜなら対症療法で痛風発作を抑えても、尿酸値を高いまま放置していたら、またいつ発作が起こるかわからないからです。発作の痛みを抑えるのは最優先されても、その後は尿酸値を正常範囲内にコントロールすることのほうがより大切になります。さらに、痛風・高尿酸血症を放置しておくと、さまざまな重い合併症を引き起こします。なかには心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる病気もあります。

痛風・高尿酸血症の治療の主眼とは、それら自体の症状を改善することよりも、これらの恐ろしい合併症を予防することにあるといっても過言ではないのです。

尿酸値のコントロールと合併症の予防は、痛風発作を沈静化させるように簡単ではありません。薬物療法を開始したら、長期戦の覚悟をする必要があります。

薬物療法中も生活習慣を整えることは必須

少し変な言い方になりますが、薬物治療をしている高尿酸血症の人の中には「確信犯」のようなケースも見られます。これは、高い尿酸値がもたらす危険性はよく承知している一方、アルコールや食事を制限するのはいやだという人が、これまでどおり酒やグルメを楽しむために、とにかく薬で尿酸値を下げようと薬物療法を始めるケースを指します。

どんな動機だろうと、医師の指示どおりに薬をのむのだし、その結果、尿酸値が下がるのだからいいじやないかという反論もあるでしょうが、高尿酸血症の治療は酒や美食のためにするのではありません。「不純な」動機で尿酸値を下げ、生活改善は後回しでは、本当の意味での治療にはなりません。

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