大豆、大豆製品で良質なタンパク質を摂取する

大豆は肉とよく似た良質たんばく質源

痛風をはじめとする多くの生活習慣病の背景には、動物性食品のとりすぎがあります。しかし、栄養学的にみると、動物性食品は良質たんばく質源として貴重な食品です。

動物性食品の摂取を減らすなら、それに変わる何かで良質たんばく質を補わなければなりません。そこで注目されるのが大豆です。
大豆はしばしば「畑の肉」と呼ばれますが、実際、植物性でありながら、例外的に良質のたんばく質源と呼べる食品で、しかも、大豆のたんばく質を構成するアミノ酸組成は肉によく似ているのです。
また、肉と同様、ビタミンB群の供給源にもなります。動物性食品の代用としては、まさにもってこいの食品といえます。
大豆効果 必須のたんぱく質を豊富に含む

多様な生理作用が期待できる特有の成分も

同じたんばく質食品とはいえ、肉と大豆とでは、脂質の中身は大きく異なります。大豆の脂質の半分以上は、血中コレステロール値を低下させるリノール酸です。
リノール酸には酸化されやすいという弱点があるのですが、同時に抗酸化作用のあるビタミンEも豊富に含んでいるので、その点でも心配ありません。

過酸化脂質の生成抑制作用、血中脂質の改善作用、血圧降下作用などが認められているサポニン、高血圧、動脈硬化、認知症などの予防に役立つレシチン、閉経後の骨密度低下を抑えるイソフラボンを含むというのも、成分からみた大豆の特徴としてあげられます。
食物繊維もたっぷりで、ミネラルのカルシウム、カリウム、亜鉛なども期待できます。
大豆は中高年世代に必要な健康成分を凝縮した天然のサプリメントといっても過言ではないでしょう。

豆腐などの大豆製品でもOK、1日に最低でも1回は食卓に

大豆の唯一の欠点をあげるなら、消化があまりよくないということです。加熱が足りないと、青臭さも残ります。指で挟むとすっとつぶれるくらいまで十分に火を通して使うことが大切です。もどす手間が面倒で大豆を敬遠する人も少なくないようですが、最近は水煮したものも市販されています。

手軽に大豆料理を楽しみたいなら、これを使うのも一法です。また、大豆から作られる豆腐、厚揚げ、油揚げ、がんもどき、ゆば、高野豆腐、納豆、おから、豆乳など、成分の含有量に差はあるものの、大豆と同様の栄養が期待できます。

このような大豆製品は、消化・吸収が悪いという大豆唯一の欠点もカバーしていますし、なかにはもとの大豆以上の健康効果を発揮するものもあります。

豆腐などは、サラダやハンバーグにするなど食べ方を工夫して、1日3食のうちの最低でも1食には、大豆や大豆製品を取り入れるようにしてください。

夕食に食べる納豆が効果大

心筋梗塞や脳梗塞の発作は、起床直後に起こることが多いものです。さまざまな条件から、明け方は血管が詰まりやすくなるためです。

そこで、提案です。納豆というと朝食のイメージが強いのですが、夕食に納豆を食べるようにしてはいかがでしょうか?納豆には、ナットウキナーゼという酵素が多量に含まれています。
ナットウキナーゼで血栓症を予防

大豆に納豆菌を混ぜて発酵させる過程で生まれるのですが、この酵素には血栓を溶かして血液をサラヴラにし、心筋梗塞などを防ぐ働きがあることがわかっています。ナットウキナーゼの血栓を溶かす作用が持続するのは、およそ8時間。夕食に食べておけば、ちょうど明け方ごろに効果を発揮し、心筋梗塞などのリスクを減らす効果が期待できます。